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2019年02月25日

海外で時間を過ごすほど、自己認識が高まる

海外で時間を過ごすことは自分を知る上で非常に有効なようです。

アメリカ、ライス大学のハヨ・アダムスらの研究で、自分自身をいかに明確に、自信を持って定義できるか、「自己認識度」という概念が初めて研究されました。過去の研究で、人生の変化において(就職、離婚など)人は自分が誰かを見失う傾向があるので、いかに自分を知るかは大事だと言われてきました。

今回の研究では、計1874人の参加者を募りました。まず第一部では、約300人を集め、半分は海外に住んだことがあるグループ、半分はそうした経験がないグループに分けました。彼らは12の項目からなる「自己認識度」に関するアンケートに答えました。例えば、「一般的に、私は自分が何者であるかを明確に知っている」などといった項目です。結果、海外に住んだことがあるグループの方が、より高い自己認識度を示しました

しかしこの段階ではまだ海外で生活することが高い自己認識につながったのか、それとも自己認識が高いから海外でのチャンスに飛びつこうとしたのかはまだわかりません。そこで、第二部ではまたおよそ300人を集め、半分は海外に住んだことがある人たち、そして、他の半分は、9ヶ月以内に海外に住む決定的な計画がある人たちを集めました。参加者は「自己認識度」に関するアンケートと、「自己の振り返り」に関するアンケートに答えました。

海外に住んだ経験のある参加者は、(近い将来、確実に海外に住む予定があるが)海外にまだ住んでいない参加者と比べて、より高い自己認識度を示しました。そして、この自己認識度は、自己の振り返りが良くできている人ほど、高いものとなりました。海外での時間が長いほど、自分を明確に理解できるという結果になりました。


さらに研究者は色々な国から来ている学生を対象に調査をしましたが、結果は(生活をした国の数よりも)海外で過ごす時間が長いほど、自己認識が高いという結果になりました。海外で長い時間を過ごした学生は、自分のキャリアに対して明確な計画を持っていました。

研究論文の最後で、研究者たちは1919年に出版されたヘルマン・カイザーリングの「哲学者の旅日記」で記された「自己理解への最短の道が、世界中を旅するようあなたを導くだろう」を引用し、それから100年した今回の実験はこれを科学的に裏付け得るものになったと述べています。

参照
https://digest.bps.org.uk/2018/05/09/more-time-spent-abroad-increases-self-concept-clarity-confidence-in-and-clarity-about-who-you-are/
posted by ヤス at 05:30| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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