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2019年05月19日

木々が放つフィトケミカルが心身の健康にプラス

森林浴が世界で注目を集めています。特に発祥の地、日本では様々な研究結果が報告されています。新たなメタ分析によると自然の環境でより長い時間を過ごした人は、慢性的な症状にかかる可能性が低いことが報告されました。この原因には様々なことが挙げられますが、中でも強い原因として挙がっているのが木々が放出し、人が吸い込むフィトケミカルです。


イースト・アングリア大学の研究者が、103の観察研究と40の介入研究のデータを調べました。これらの研究には、自然の中で時間を過ごすグループと、都市部で時間を過ごすグループを設置して、その違いを調べたものや、手術後に窓から自然が見える部屋で過ごした場合と、窓がない部屋で過ごした場合を比較したものがありました。

これらすべての研究の参加者は3億人(合計20カ国から参加)にも及びました。この半数はヨーロッパの参加者で、森林浴がよく研究されている日本の研究は24件(英語のもののみ)もありました。

自然の中で時間を過ごすことは、様々な症状の軽減につながると報告されました:ストレスホルモンであるコルチゾール、心拍数、冠動脈心疾患、血圧、コレステロール、2型糖尿病、心臓病、総死亡率。また妊婦にとっては、未熟児を産む可能性も下げてくれるそうです。総合的に参加者は自然の中で時間を過ごすと健康面にメリットがあったと報告しています。

その他、がん、神経性関連、睡眠、バイオマーカーにおいて良い影響が見られました。メタ分析の著者は、いくつかの研究は質の高いものではないので、さらに質の高い研究が必要だと述べています。

これらの背景にあるメカニズムとして、外で時間を過ごすことが、体を動かすこと、他者と触れ合うこと、日光に当たること、新鮮な空気に触れるにつながり、これだけでも健康には大きなメリットがあります。さらに調べが必要なのが、「旧友仮説」と言って、微生物に触れ合うことで免疫システムが向上し、病気を防いでいるのでは、という仮説です。

その他、木々が放つ化学物質が免疫力向上の原因として考えられます。フィトンチッドという抗菌性の性質を持った揮発性の物質が、自然のヒーリング効果に一役を担っていると言われています。またフィトンチッドは免疫に大事な、ナチュラルキラー細胞の増加にも影響していると考えられています。

人は19世紀から自然と健康に関係があることに気づいていました。だから当時の都市計画を見ると、自然よく取り入れられています。今回のメタ分析でも言われていることですが、特に日々、自然に触れていない人にとって、自然を「処方」することはそうした人たちの健康に大きく役立つと考えられます。これは体の健康だけではなく、心の健康にも同じことが言えます。


参照
https://www.forbes.com/sites/alicegwalton/2018/07/10/forest-bathing-really-may-be-good-for-health-study-finds/
posted by ヤス at 16:29| Comment(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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