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2020年01月02日

日本人労働者のメンタルヘルス。自己批判の軽減と自己支援の強化が鍵か

明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

本ブログではこれまでいろいろと他人の研究をご紹介してきたのですが、自分の研究もすべきだということに今頃になって気づき(笑)、少しずつですがそうしたこともしていこうと思います。

今回はこの研究を、できるだけオタクな言葉を使わずにご紹介させていただきます。
Kotera, Y., Gilbert, P., Asano, K., Ishimura, I. & Sheffield, D. (2018). Self-criticism and self-reassurance as mediators between mental health attitudes and symptoms: Attitudes towards mental health problems in Japanese workers. Asian Journal of Social Psychology, 22(2), 183-192. doi: 10.1111/ajsp.12355

全文はこちらからダウンロードできます。

近年の働き方改革にもあるように、日本人労働者のメンタルヘルスは非常に悪く、過労死や過労自殺など深刻な問題となって現れています。

過酷な労働の他に、日本人労働者のメンタルヘルスを悪くしていると考えられるのが、恥の感覚などを含む、心の病に関するネガティブな態度や見方です。こうした恥やネガティブな態度というのは、自己批判と強く関連していて、これが更に心の状態を悪くさせます。


そこで今回の研究では日本人労働者のメンタルヘルス、メンタルヘルスに対するネガティブな態度、自己批判、そして、自己批判とほぼ反対の概念となる自己支援の関係性を調べました。

日本人労働者、131人にこれらの心理アンケートに回答していただきました(ありがとうございます!)。それらのデータをいろいろと分析しました。

ほぼ半分の労働者(47%)がメンタルヘルスに対してネガティブな見方(「心の病を持つ人は弱い」等)をしていて、半分以上(55%)が心の病を持つことに対して何らかの恥を感じると答えました。恥の概念の中でも、職場の人に対する恥(76%)と自分に対する内的な恥(77%)が特に高かったです。

また心の病気の数値(うつ、不安、ストレス)は、ネガティブな態度と自己批判に対して、プラスの相関関係にあり、そして、自己支援に対してマイナスの相関関係にありました。つまり、メンタルヘルスの良い人は、心の病に対してそれほど悪く見てなかったり、恥を感じていなかったりする。そして、メンタルヘルスの良い人は、自己批判をあまりせず、自己支援ができるということが言えます。この自己に対する姿勢(自己批判や自己支援)は特にメンタルヘルスへの影響が大きかったです。

また、メンタルヘルスの状態を推測するのに、特に、その人がどれだけ自分を嫌っているか(自己批判の一部)、また、家族への反映恥(自分の心の病が家族に泥を塗るかもしれないという不安)の高さが、役に立つと分かりました。

いかに自己批判を抑え、自己支援を強めるか。メンタルヘルスに関して恥を感じる人が多いだけに、直接的なメンタルヘルスへのアプローチよりも、自己批判や自己支援に焦点を当てた介入が有効かもしれません。

研究論文の全文はこちらからダウンロードできます。


posted by ヤス at 23:32| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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