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2021年06月07日

インパクトファクター(IF)は注意して解釈を

ジャーナルを評価する指標の1つにインパクトファクター(IF)というものがあります。これが高いジャーナルで出版される論文はインパクトが高く、この数字が低いとインパクトも低いと大雑把には言われます。

このネイチャーの記事ではIFは注意して解釈をした方がいいよ、と述べています。

この記事ではネイチャー・ニューロサイエンスの引用数の分布を調べたのですが、非常に歪んでいて、中央値は平均値よりもかなり低く、このジャーナルに掲載された特定の論文への被引用数の可能性を予測するものとしては、ほとんど役に立たないと述べています。


IFの高いジャーナルでは、長い尾部(つまり、引用数が100、150といったずば抜けて高い論文が1、2件ある状態)です。これは、例外的に高い被引用度を持つ比較的少数の論文が存在することを意味します。これらの論文がIFを釣り上げ、ジャーナルの評判に貢献しています。これとは対照的に、IFの低いジャーナルは、引用数の少ない論文を多く出版する傾向にあります。

もちろん引用数だけで論文の総合的な価値が判断できるわけではないですが、このようなスター論文があるかどうか、これがIFの高いジャーナルと低いものの大きな違いの一つと言えそうです。

その他、興味深い点としては、すべての参考文献の8割は、元の論文からではなく、他の参考文献リストから転記されていることです。つまり、多くの著者は自分が引用したすべての論文を読んでおらず,代わりに他の著者の参考文献リストに最も多く掲載されている論文を引用する傾向があることが推測されます。これは、社会学者のロバート・マートンが35年前の古典的な論文で、科学の分野でもマシュー効果(経済学で金持ちがより金持ちになるという理論)があると指摘したことと関係します。

IFは何らかの参考にはなるものの、やはりイギリスの大学間でも行われているような、一つ一つの論文に対して、詳細なジャッジメントが必要なのは、明らかに言えそうです。IFについて詳しく教えてくれる良い記事でした。


参照
https://www.nature.com/articles/nn0803-783
posted by ヤス at 05:50| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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