2022年04月19日

ポジティブ感情の効果と習慣づけ

ポジティブな感情は、楽観主義、外向性、成功など、より幸福になる傾向がある人々の特徴と関連しています。しかし、ポジティブな感情は、ストレスの少ない幸せな生活の単なる副産物ではなく、幸せな生活の要因だと言われています。ポジティブな感情は、それ自体でストレスのレベルを下げることができます。楽観的で成功した外向的な人がポジティブな感情を経験するのは、嬉しいことがたくさんあるからで、たまたまストレスが少なかったというだけではありません。ポジティブな感情を育んだり、より良い気分になるためのステップを踏むだけで、ストレスに対する回復力を高めることができます。


拡張・形成理論
心理学者のバーバラ・フレドリクソンは、ポジティブな感情がストレスに及ぼす影響について幅広く研究し、ポジティブ心理学の「拡張・形成理論」として知られる、ポジティブな感情とレジリエンスの相互作用のモデルを考え出しました。

フレデリクソンらは、私たちが自分自身の気分を高揚させると、視野が広がり、人生におけるより多くの可能性に気づくことができ、それによって、自らのリソースを他の分野へと広げ(拡張)そこで作り上げる(構築)ことができるようになると発見しました。

リソースには、以下のようなものがあります。

身体的リソース。エネルギー、スタミナ、健康、そして総合的なウェルネス。例えば、気分が良ければ、ジムに通うモチベーションが上がり、身体的リソースを高めることができるかもしれません。

心理的リソース。例えば、より楽観的な視点を選んだり、反芻から抜け出したり、多忙なスケジュールにも燃え尽きることなく耐えることができる能力などです。例えば、ポジティブな感情を経験すると、ネガティブなことにとらわれなくなり、人生の可能性に目を向け ることができるようになるかもしれません。

社会的リソース。これは、より協力的な人間関係、つまり、頼めば素晴らしいアドバイスをしてくれる友人、泣きたいときに肩を貸してくれる友人、辛いときに立ち寄ってくれる友人などを意味します。これもポジティブ感情を表現する人には形成しやすいかもしれません。

このようなリソースの増加は、ストレスに対する回復力を高めることにつながります。基本的には、ポジティブな感情がストレスに対する回復力を高め、さらにポジティブな感情を生み出すという、ポジティブ感情の「上昇スパイラル」として機能します。そして、残念ながらネガティブな感情も同じように作用することがあります。

ポジティブな気分や喜びを育むことは、その場限りの良い感情ではなく、ストレスを軽減し、人生全般を幸せにする道なのです。従って、ポジティブな感情をもたらす行動を増やすことが望まれます。

では具体的にポジティブな感情を高めるにはどうすればいいか。その多くは、思考パターンを変え、自分自身が置かれる経験を変えることに関係しています。

例えば、趣味に没頭する。趣味に費やす時間がなかなか取れない方も多いと思いますが、時間を作ることは大切です。ポジティブな感情を高めるだけでなく、ストレスから解放され、達成感も得られます。

その他、楽しく運動する。体を動かすことも強力なストレス解消法です。例えばダンスやヨガは特に良いメンタルヘルス効果が報告されている運動です。


参照
https://www.verywellmind.com/positive-affect-and-stress-3144628
posted by ヤス at 05:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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