2012年06月18日

セラピー合宿を終えて。自分で自分を定義する

2泊3日のセラピー合宿を終えて今日帰ってきました。これで3回目となりましたが、今回もまた非常に勉強になりました。

ゲシュタルトのエクササイズで、自分が紙の上に寝転がり、その輪郭をパートナーに描いてもらって、輪郭の中は「自分がこのコミュニティでどういった存在であるか」、輪郭の外には「周りの人は自分にどう見えているか」を絵やシンボルで描いていきます。

私の気付きとしては、日本文化では周りの人が自分をどう思っているかで自分を定義する傾向が強いけれど、西洋文化ではまず自分が自分をどう定義するか、これから始まり、次に周りとの影響を考える、こういった傾向があるのかもしれないと思いました。

どちらが優れているとかではなく、状況によって使い分けたいと思いました。

※後日メモ。これについては"Culture and the Self"という研究記事が参考になります。研究記事PDF(英語)はこちら

また特にゲシュタルトでは自分が何を求めているか、自分が内的に何を感じているか、に焦点を当てます。これは本当に僕にとって良い鍛錬となっています。自分の求めているものを感じ取り、それを適切に表現する、これは日本人が西洋文化の中で活躍するのに、特に大事な資質だと感じました。

自分が感じている事を感知する感覚を研ぎすませたいならヨガがオススメです。1000円体験は以下からどうぞ。



ゲシュタルトに関する本は以下がオススメです。
ゲシュタルト療法―その理論と実際
ゲシュタルト療法バーベイティム

文化的な思考の違いを知りたいなら以下の本がオススメです。
ボスだけを見る欧米人 みんなの顔まで見る日本人 (講談社プラスアルファ新書)


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2012年06月09日

はしごを上るだけじゃなく

修士課程の締めくくりをするにおいて、いろいろと過去の自分の気付きを見返しています。昨日、寝ているときにふと思い出したのが「はしごを上るだけじゃなく」ということです。

これは高校野球をしているときに思ったことなのですが、高校の3年生までの10年間、僕の人生は野球一筋でした。プロ野球選手になりたいと思って野球を始めました。

だから、そうなるために全ての時間とエネルギーを野球に費やしました。そうすれば、夢をかなえる可能性が高まると。だから、未来へのはしごを描いて全てのものをそのはしごを上ることに費やしました。

毎日毎日、ただ上り続ける。

これにより効率が高まる。

しかし、野球をしていて思ったことは、ずーーーっと同じはしごを上るのもいいけど、たまにはちょっと周りを見渡したり、その周りに広がるフロアに足を下ろしてみるのもいいかも、と。上に上にばかり進むんじゃなくて、たまには横に横に、ただ高原を走り回るのも楽しい。

こういった気持ちがあったから、世界に目が向いたんだと思います。だから、英語を勉強しようと。

その英語の勉強にも同じことが起きました。皮肉にも、最も自分の英語力が向上したのはTOEFLやTOEICの参考書を見て学んだ時間よりも、交換留学のエモリー大学にいた1年間、友達と仲良くなろうと毎日のように友達と外に出たり、パーティしたりした時間でした。

TOEFLやTOEICのスコアにも同じようなことが反映されました。

僕は人が好きで、他人と喋りあったり、冗談を言い合うのが大好きです。特におもしろいことを言って人におもしろいなって思ってもらうと非常に快感です。そのためなら本当に頭が働きます。この快感を求めるために脳が勝手に英語力をつけてくれるんだと思います。

だから、「テストのため」という勉強もテスト対策上は有効かもしれませんが、持続可能な努力、という面ではただただ英語で友達とたわむれる、というのも自分にとっては非常に有効的だと思っています。

テストの点数を上げるためならテスト勉強だけに全ての時間を使ってはしごを効率良く上ることにエネルギーを使うとよさそうですが、僕の場合はそれをしながら、たまにはただ横へ横へと走り回る。これが知らぬ間により上に持ち上げてくれるエネルギーに変換されるようです。

書いていて感じたのがこういうことって、ゲシュタルトで言う「変化の逆説」みたいだなって感じました。論文に組み込むかもしれません(笑)

北米大学院への受験をお考えならこちらの教材がベストです!
>>アメリカ大学院留学 Special Package

ゲシュタルトについては以下の本がオススメです;
ゲシュタルト療法―その理論と実際
ゲシュタルト療法バーベイティム

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2012年06月07日

ゲシュタルト、ドリームワーク

ゲシュタルトセラピーで

人気があるワークの一つに

ドリームワークがあります。

これはクライアントの夢について

取り組むワークのことです。

眠り診断


ゲシュタルトでは

夢は自分の多様な部分が表現される場所だと考えます。

従って、夢に出てくる全ての構成要素は

自分の一部の表れ
だと考えます。


ドリームワークでは

クライアントの感覚を中心に

夢で見た出来事が

今ここで起きていると想定

その登場人物や登場物になりきって

夢を別の視点から体感していきます。



そうすることで、

自分の他のパートを知ることができ、

より統合した自分を創るヒントになります。




ちなみに夢がなぜ大事かというと、

夢を見ることによって

その日起きたことの情報を記憶定着する

働き
があったり、

また未解決のことを解決しようと

いろいろな問題解決のアイデア
ができる

そういった効果が夢にはあるそうです。

目覚め快適!最先端プレミアム光目覚まし時計inti


また夢を見る睡眠状態を

レム睡眠といいますが、

これは一日の睡眠で2時間ほど

に当たるようです。




睡眠に関する参照
http://www.gussuri.net/007_7/ent220.html
http://d.hatena.ne.jp/sleep2909/20100719/1279499744


ゲシュタルトを勉強したい人は以下の本がオススメです。
ゲシュタルト療法―その理論と実際
ゲシュタルト療法バーベイティム


夢に関する他の記事
夢の解釈について
夢の語源は楽しむ&音楽





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2012年06月06日

個人が環境から満足を見つけるプロセス

ゲシュタルトセラピーで大切なことは自分が欲しい物を知り、それを得るための行動をすること。そのためには環境への接触が必要で、この「接触(コンタクト)」を発達させていくことがゲシュタルトでは非常に大事なポイントになります。

個人がどのように自分の欲しい物を環境との接触の中から見つけていくのか、そのプロセスは以下の流れを経ます。

1.ニーズが生じる

2.現状では何かが足りないと感じる

3.「何か」を明確にする

4.周りを見渡し、それがどう得られるか考える

5.得るための行動を取る

6.得たものを吸収(同化)する

7.自分が欲しい物が得られたか評価する

8.欲しい物を手放す

9.休憩


統合された人とは、このプロセスを中断なしに経ることができる人だとゲシュタルトでは定義します。

120605 Process by which individual finds satisfaction in the environment.jpg

逆にこの流れを経ることができず、どこかで中断、止まってしまうときは、何か承認されていないパーツがあることを意味します。

上記の9つの過程を僕なりに簡単に書くと、

ニーズの明確化 → 環境観察 → 行動 → 行動の評価 → 休憩

となるでしょうか。クライアントがどのように自分の求めるものを摂取しているのか、それを観察するためにも覚えておきたいプロセスです。

ゲシュタルトに興味がある方は以下の本がオススメです;
ゲシュタルト療法―その理論と実際
ゲシュタルト療法バーベイティム

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2012年06月04日

現状にハッピーは悪くない

僕がゲシュタルトセラピーにはまるきっかけとなったことの一つに「変化の逆説(Paradox of change)」というものがあります。

これはどういうことかというと、変化というのはしようと思って起きるのではなくて、今の自分を体験し切ったときに結果として起きる、ということです。

ゲシュタルトセラピーでは「今ここ」の気付きを重視します。なぜなら、心理的問題の多くが目の前にあることを気付かずに問題を自分で勝手に作ってしまっているからです。

当たり前のことに気付かないように意識的、無意識的にしてしまうことを回避(avoidance)と言います。

僕がよく陥りやすい状態は「現状満足は悪だ」という信念から、常に喉の渇いた状態、ハングリーな状態でいなければならない、と心のどこかが思ってしまい、何か余計に自分を疲れさせる状態です。

何か、次のゴールへ、次のゴールへと目線が行き、現状のすばらしさをそれほど感じない。それだけに余計に苦労する、ということも多々、経験しました。

逆説の変化を説く、アーノルド・ベイサー(Arnold Beisser)博士は「次の場所へと動くためには、まずは自分がいる場所の足場を固める必要がある」と言っています。

これは僕にとって非常に有効なアドバイスでした。

次のゴールに行くためには、まずは今の現状を体験し尽くすこと。今、自分が持っているものを一つ一つ確認すること。この作業は自分を安心させてくれました。喉渇き状態から、安心状態へ。

安心状態を作れれば、次のゴールへも楽に進むことができます。喉渇き状態では、自分に無いものに目がいってしまい、「もっと、もっと」と窮屈な心の状態になってしまいます。もちろん、上を目指す、という意味では喉渇き状態がいいのかもしれません。

しかし、そればかりで自分を苦しめているのであれば、自分のあるものを見つめる、そして現状満足をしてみるのが非常に有効です。

京都、龍安寺の知足の蹲踞(つくばい) には「吾唯知足(我、足るを知る)」の文字が書かれています。相対的な幸せだけを追い続けると、きりが無く、満足できず、不幸や欠如感を味わい続けるだけなのかもしれません。

もし自分が現状のハッピーにもっと気付き、相対的な幸せを追うことをやめたら、自分は何をするだろうか、と日曜の夕方、スタバでノートに書き込んでいました♪非常に良い時間でした。

「今ここ」を体験するならヨガが効果的です。



ゲシュタルトに興味がある方は、授業で必須図書だった以下の本がオススメです;
ゲシュタルト療法―その理論と実際
ゲシュタルト療法バーベイティム

ノートはモレスキンがオススメ!書き心地が良いです。



参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BE%8D%E5%AE%89%E5%AF%BA
http://www.happy-1life.com/waretada.htm
posted by ヤス at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲシュタルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする