2014年03月12日

5ー3.失敗など存在しない。あるのは結果だけ

信念2:失敗など存在しない。あるのは結果だけだ。

多くの人が「失敗」と呼ぶ現象に恐れるようにプログラミングされている。しかし、私たちが皆、特定のものを求めていて、他のものを得るという経験をした事があると思う。試験でヘマをする、恋愛でフラれる、ビジネスプランが全て悪い方向に行ってしまうなど。

私(アンソニー)はこの本で「結果」や「ゴール」と言った言葉を使っている。なぜなら成功者は欲しい結果を見ているからだ。彼らは失敗を見ない。そしてそんなものは存在しないと思っている。

人々は常に何らかの結果を得るのに成功している。成功者とは、失敗しない人ではなく、単純に自分が求めた結果を得なかった場合でも学びの経験が出来たという事を分かっている人である。彼らは学んだものを利用し、今度は違う方法でアプローチを取る。新しい行動をし、新しい結果を出す。

考えて欲しい。昨日のあなたと比べて、今日のあなたはどんな資産を持っているだろうか?どんな利益を得ただろうか?答えはもちろん経験である。失敗を恐れる人は、前もってうまくいかない事を想像する。これが彼らの夢の達成を遠ざけている。あなたは失敗が怖いだろうか?では、学びについてはどう考えているだろうか?あなたはどの人間経験からでも学ぶ事ができる。つまり何をするにしてもあなたは成長している。つまり成功しているのだ。

マーク・トゥエインはかつて言った「若い悲観主義の人より悲しい景色はこの世にはない」と。彼は正しい。失敗を信じている人は並の存在である事を保証されているようなものだ。失敗とは、偉大な事を達成した人には感知されないものである。彼らは効果の無いものにエネルギーを費やさない。

ある人物の歴史を見てみよう。

21歳でビジネスに失敗
22歳で立法府の選挙に落選
24歳でビジネスに再び失敗
26歳で恋人が他界
27歳のとき神経が衰弱
34歳で議会競争に負ける
36歳で議会競争に負ける
45歳で上院議員選挙落選
47歳で副大統領落選
49歳で上議員選挙落選
52歳でアメリカ合衆国大統領就任

彼の名はアブラハム・リンカーン。彼がこれらの出来事を失敗と見ていたら、彼は大統領になっていただろうか?なっていないだろう。

エジソンについての有名な話がある。彼が9,999回試したが、まだ電球を光らせるものを見つけていないとき、ある人が彼に「あなたは 1 万回も失敗をするのか?」と聞いた。

エジソンは「失敗したのではない。電球を光らせない新たな方法を見つけただけだ」と答えた。彼は様々なアプローチがいかに異なる結果を生むのかを発見していたのだ。


「無理だという疑いこそ裏切り者なのです。やってみる事を恐れさせて、手に入るかもしれないものまで失わせてしまうのです。」

ーウィリアム・シェークスピア



勝者、リーダー、達人、人間力を持った人たちは皆、欲しい結果が得られなかったらそれは単なるフィードバックだということを知っている。彼らはその情報を、求める結果を出すために使うのだ。

バックミンスター・フラーは言った。「人類が学んだものは全て試行錯誤の結果だと学ばれなければならない。人間は失敗からのみ学ぶことができるのだ。」

ある時は自身の過ちから、そしてある時は他人の過ちから学ぶ。あなたの人生において最大の「失敗」といわれる教訓を思い出してほしい。それらの経験からあなたは何を学んだだろう?おそらくそれらは、あなたの人生でも最も価値ある教訓だと思う。

フラーは舵取りの例を挙げた。船の舵手は常に舵の角度を変え続けなければいけない。海にはたくさんの向きの流れや風があり、その度、船の方向は変わる。これは人生の成功についても言える。

しかし多くの人はそう考えない。全ての過ち、失敗を感情の荷物のように考える。それこそが失敗である。私たちに悪く影響する。

例えば、ある人はオーバーウェイトしたからといって落胆する。その落胆という態度がオーバーウェイトという問題を解決するわけではない。その代わりに「肥満」という結果を生むのに成功し、この情報を「やせる」方向へと使う事も出来る。そこから新しい行動を起こす事が出来る。

もしこの人がどういった新たな行動をしたら良いかわからなければ、「やせる」結果を出した人をモデリングすればよい。その人が常に「やせる」結果を出すのに、どのような心理的、肉体的行動を取ったかを見つけて欲しい。

そして同じ行動を起こせば、同じ結果を出す事が出来る。あなたが過剰体重を失敗とし後悔していても、何も変わらない。しかし、あなたがそれを単なる結果だと理解すれば、変わる事ができ、あなたの成功は確実になる。

失敗を信じる事は心を毒する事だ。ネガティブな感情を貯めると、それが私たちの感情や考える過程、そして、状態に影響する。多くの人にとって最も強力な壁を作るものは失敗への恐怖だ。

可能性学を教えるロバート・シュラー博士はこんな質問をする。

「もしあなたが失敗し得ないと分かっていたら何をするだろうか?」

これについて考えて欲しい。あなたはこの問いにどう答えるだろう?もし失敗し得ないと分かっていたら、まるで新しい行動体系を起こし、新しく力強い、そして、好ましい結果を出すだろう。

こう聞いて、このウソを信じた方がいいと思うだろう。これこそ成長する方法ではないだろうか?だから、私はあなたに分かってほしい、失敗などというものは存在せず、結果があるのみだ、という事を。

あなたは常に何らかの結果を出している。もし欲しい結果でないのであれば、行動を変え、新たな結果を出す事が出来る。この本の中の「失敗」という字を斜線で消し、「結果」を丸で囲んで欲しい。そして全ての経験から学ぶと決意して欲しい。


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5−2.出来事には目的があり、何かを与えてくれている

信念1:全ての出来事は何らかの目的の為に起こり、それは自分に何かを与えてくれている。

W.ミッチェルの話を覚えているだろうか?なぜ彼は困難に勝つ事ができるのか?彼は出来事を有利に解釈し、その出来事を利用した。同じように全ての成功者は、それぞれの状況下において「何が可能か」そして「どんなポジティブな結果が生まれ得るか」に焦点を当てる神秘的な力がある。

環境からどんな悪い評価を受けても、彼らは可能性を信じている。彼らは全ての物事が起きるには何らかの理由があり、それは自分にとってプラスに働く考えている。全ての困難はそれ同等、またはそれ以上の幸せの種を含んでいると信じている。

ずば抜けた結果を生む人はこのように信じていると保証しよう。これをあなたの人生で考えてみて欲しい。どの状況にも無数の反応の仕方がある。例えば、あなたが力を注いでいた商談が失敗したとしよう。それで傷つき、苛立つ人もいるだろう。家でぶつぶつ言い、飲みに出る人もいるかもしれない。狂ったように怒る人もいるだろう。会社に対して「ウチにはろくな人間がいない」と八つ当たりするかもしれない。同僚に当たるかもしれない。

こうした行動は何かのはけ口になるかもしれないが、最終的にはプラスをもたらさないだろう。それは私たちの望むものに向けて何の役にも立たないだろう。あなたのステップを確認し、痛い教訓から学び、修正し、新たな可能性に目をやるには、多くの訓練が必要だろう。しかしそれが唯一、ネガティブに見える結果からポジティブな結果を得るための方法である。

可能性について一例を挙げる。マリリン・ハミルトンは元教師、また、ビューティー・クイーンであり、サンフランシスコで成功しているビジネスウーマンである。彼女は恐ろしい事故の生存者でもある。

29歳の時、ハンググライダー事故で岩壁から落ち、下半身麻痺。車椅子生活を強いられた。

彼女は確実に「もうできなくなってしまった事」に焦点を当てる事もできた。しかし、その代わり彼女は自分にまだ残っている可能性に焦点を当てた。彼女は悲劇の中に機会を見るように努めた。

当初、彼女は車椅子に苛立っていた。窮屈で縛られているようだった。私もあなたも車椅子の事などあまりわからないだろう。しかし彼女は違った。その状況下で、彼女はよりよく設計された車椅子を思い描いた。彼女はハンググライダーを作った2人の友人と共に改良された車椅子の設計に励んだ。

3人はモーション・デザインズと呼ばれる会社を作った。この会社は数億円企業となり、車椅子業界に革命を起こし、1984年のカリフォルニア・スモール・ビジネスに選ばれた。最初の従業員を1981年に採用し、今では80人の従業員と800以上の取引先を抱えている。

マリリンが彼女の信念を理解しようとしたかは知らないが、自分に何ができるか、可能性を理解するところから動き出した。実際、全ての偉大な成功は同じ枠組みで作用する

あなたの信念について今少し時間を取って考えて欲しい。普段、あなたは物事がうまくいくように期待しているか、または、まずくいくように期待しているか、どっちだろう?

あなたの全力を尽くした努力が成功したものとなると期待するか、挫折したものとなると期待するか?状況の可能性を見るだろうか、状況の障害を見るだろうか?

多くの人がポジティブよりネガティブに目をやる傾向がある。それを変える最初のステップは、それを認識する事だ。限界を信じる事は、限界のある人間を作る。重要なのは、それらの制限を取り払い、より豊かな資質を利用する事だ。

私たちの文化において、リーダーとは可能性を見ることができる人である。砂漠に楽園を見る人である。そんなの無理だって?イスラエルで何が起きたか覚えているかだろう?もしあなたが可能性について強い信念を持っているのなら、あなたはおそらく物事を達成する事が出来るだろう。


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5−1.成功の為の7つのウソ

「心はあなただけの場所であり、そこであなたは天国を地獄にすることも、地獄を天国にすることもできる」

ージョン・モルトン



私たちが住む世界は意識的又は無意識的に、私たちが選んで住んでいる世界である。心の中で喜びを選んだなら、喜びを得るだろう。逆に惨めさを選べば、それを得るだろう。

前章で習ったように、信念は卓越した結果の基礎となる。私たちの信念は、私たちの感覚に対して、具体的に、そして、一貫性を持った影響をする。信念は私たちが生きる様子をどう感じるか、その基礎的な選択肢である。だから、信念は脳のスイッチだとも言える。従って、卓越した結果への最初のステップは、求める結果に導いてくれる信念を見つける事である。

成功への道は欲しい結果を知り、行動を起こし、どのような結果を生んでいるかを観察し、そして成功するまで変化し続ける柔軟性を持つ事である。信念についても同じことが言える。

あなたはあなたに役立つ信念、つまりあなたが行きたい場所へ導いてくれる信念を持たなければならない。もしあなたの信念が行きたい場所へ導いてくれないのであれば、それを捨て、新しいものを試さなければならない。

私が成功のための「ウソ」の話をすると、聞いている人は時々しらけた態度を見せる。誰がウソを生きたいのか? しかし私が言いたいのは誰も真実を知らないという事だ。私たちはあの線が凹か凸か知らない。私たちは自分の信念が本当かウソかも知らない。しかし私たちが知る事ができるのは、何が有効かという事だ

何が私たちに役立つか、何が私たちの人生を豊かにするか、何が私たちをよりよい人間にするか、自分や他人に益をもたらすか、という事である。

「ウソ」という言葉はこの章では、私たちは真実とは何か知らない事を常に思い出させる為に使う。例えば一度、線が凹だと知ると、もう凸だとは見ないだろう。

「ウソ」とは「うそつきになれ」と言っているのではない。むしろ、いくら私たちがある考えを信じても、その他の可能性に目をやり、常に学ぶ事を忘れないようにする為の有益な方法である。

今から紹介する7つのウソ(信念)を見て、あなたがそれを信じて自分にとって有効なのかどうか、考えて欲しい。私は何人もの成功者をモデリングし、これらを見つけた。

卓越した結果をモデリングしたければ、卓越した信念システムから始める必要がある。これら7つの信念を持つ事で、その人が大きく行動に出られるようになり、より優れた結果を出すのを何度も見てきた。これらのみが成功に有効な信念だと言っているのではない。これはスタートである。これがあなたにも有益かを見てみてほしい。



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4−5.信念が真実を形成する

「良い木材は生ぬるい所では育たない。風が強ければ強いほど、木も強くなる。」

ーJ・ウィラード・マリオット



これを別の角度から見てみよう。もしあなたが良い結果が出るというようなプラスの期待から何かを始めた場合。あなたの全ての神経線維があなたの成功を信じる。

「何が現実になるか」「潜在能力の内どれだけを使うか」についての直接的で明確なコミュニケーションから始めると、おそらく良い結果を得るだろう。このケースにおいて、あなたはどのような行動を取るだろうか?中途半端な行動なんて取らないだろう。

あなたはワクワクしてイキイキしているだろうあなたは成功に対する大きな期待を持ち、猛烈な勢いで物事に取りかかるだろう。もしそのような努力をすると、どのような結果が生まれるだろうか?

おそらくとても良いものだろう。それはあなたの将来において、どのような信念を植えつけるだろう?先ほどの悪い例の反対のものだろう。この場合、成功が成功を生み、より大きな成功をもたらし、それぞれの成功がさらに高いレベルでの成功へ向けて信念形成をする。

成功者も失敗する事があるか?もちろんである。肯定的な信念が全ての成功を保証するか?もちろん、そんな事はあり得ない。もし誰かが永遠で欠陥のない成功を保証する魔法の法則を得たのなら、あなたは財布をしっかり掴んでその人から遠のいた方がいいだろう。

しかし歴史が証明している事は、人がプラスの信念を持ち続けたら、最終的には成功するのに充分な豊かさと行動を起こすという事だ。

リンカーンはいくつかの重要な選挙で負けている。しかし、彼は長い目で見たとき必ず勝つと自分の能力を信じていた。彼は自分自身を成功によって強化し、失敗に恐れる事を拒んだ。彼の信念システムは卓越した結果の創造に集中され、最終的に彼は成功を収めた。そして彼は同時にアメリカの歴史を変えた。

成功するのに強力な信念や態度が必ずしも必要でない時がある。また、単純に何が難しいとか不可能だとかを知らない人が目立った結果を残す事もある。マイナスの信念を持たないだけで充分な時もある。

例えば、数学の時間に眠ってしまった若い男の話。彼は授業のチャイムで起き、黒板を見上げ2つの問題を書き写した。それが宿題だと思った。帰宅し、一晩中掛けて宿題に取り組んだ。1つは解けたが、もう1つは一週間を 費やした。遂に彼は答えを導き出し、クラスへ持っていった。

先生は完全に驚いた。彼が解いた問題は、当時の数学の常識では解けないとされていた問題だったのだ。もし彼が事前にその事を知っていたら、 彼は解こうとしなかっただろう。しかしそれを知らなかったがために、彼は解けるはずだと思い、実際に解いてしまった。

信念を変える他のアプローチは、その信念が正しくないと反証する事だ。これが火渡りをするもう1つの理由だ。私は人が火渡りできるかどうかなど、どうでもよいと思っている。私が気にしているのは、彼らが不可能だと思っていた事は、実は出来る事だったんだと気づいてもらう事だ。もしあなたが以前は不可能だと思っていた事が出来てしまったらあなたは信念について再度考えるようになるだろう。

人生は私たちの多くが思っているよりも、複雑なものである。もしあなたが信念だけで、実際に行動していないのであれば、信念を再考し、変化させる必要がある。

下の形を見て欲しい。これは凹だろうか、凸だろうか?

 

ばかげた質問だが、答えはあなたがどのように見るか次第である。

あなたにとっての真実とはあなたが作る真実である。もしあなたが前向きな解釈と信念を持っていれば、それらはあなたが作ったから、存在するのである。もしネガティブなものを持っていたら、それもあなたが作ったからである。卓越した結果を生む沢山の信念があるが、中でも重要なものを次に紹介する。


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4ー4.信念は変える事ができる

私たちの多くは偶然的に信念を作っている。私たちは物事を良し悪しに関わらず、自分の周りの環境から吸収する。しかし私(アンソニー)が伝えたいアイデアの内の一つは、あなたはもはや風になびかされる木の葉ではな いということだ。あなたはあなたの信念をコントロールできる

あなたは他人をモデリングする方法をコントロールする事ができる。あなたは常に人生を操作できる。もし私の論点を一語で表すなら「変化」だろう。

では基礎的な質問をしよう。あなたが持つ「私はこういう人だ」とか「私にはこれができる」という信念にはどういうものがあるだろうか?少し時間を取ってあなたの可能性の邪魔をしてきた5つの主要な信念を書いて欲しい。

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次に今あなたが持っている最低5つの効果的な信念を書いて欲しい。

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ここで気をつけたいのが、私たちが話す言葉はその時の状況と関係があるということ。その言葉が絶対的な不変の真実なのではない。特定の人の特定の状況で話されただけの言葉である。従って変化可能なのだ。

もしネガティブな信念システムを持っていれば、現時点までにあなたはその信念がどのようなネガティブ効果を持つのかを知っているはずである。そして、信念システムは、あなたの髪の毛の長さや特定の音楽に対する思い入れだとか、ある人との人間関係などと同じように、変えやすいものであることに気づく必要がある

もしあなたがホンダを所有していて、クライスラーやメルセデスに変えるともっと幸せになると信じていたとしても、その信念は変える事ができる。

解釈と信念は同じように作用する。気に入らないものがあれば変えることができる。そして私たちは皆、信念の階級を持っている。コアとなる信念は、そのためなら死も厭わないというような信念である。これには愛情や家族、愛国心などが当てはまるかもしれない。

しかし私たちの人生の多くが、長年掛けて無意識の内に集めた可能性や成功や幸せについての信念に支配されている。大事なことは、そういった信念を明確化し、信念が効果的になるように仕向けることである。

ここまでモデリングの重要性について話してきた。卓越した結果をモデリングしたければ、信念をモデリングするところから始まる。いくつかのものはモデリングに時間を要するが、何かを読んだり、見たり、聞いたりする事で、地球上で最も成功した人々の信念をモデリングすることができる。

J・ポール・ゲティは最も成功している人々の信念を見つけると決意し、外へ出て成功者をモデリングし始めた。あなたも同じように、ゲティやその他多くの偉大なリーダーの信念を、伝記などからモデリングする事ができる。図書館に行けば、望む結果をいかに実際に実現するかについての大量の答えにアクセスする事ができる。

あなたの個人的な信念はどこから来たのだろうか?道でたまたま会った人からだろうか?テレビやラジオからか?話を最も長々しく、または大きな声でした人からだろうか?

もしあなたが成功したいのなら、信念を風任せに身につけるよりは、注意深く選ぶ方がはるかに賢い選択だと言える。気づかなければいけないのは、私たちがアクセスする潜在能力や出す結果は、信念から始まるダイナミックな プロセスの一部だという事だ。私はそのプロセスを以下の図のように考える。

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例えば、ある人は学校でダメ生徒だと言われ、それによって制限的な信念を持ってしまったとする。その信念のために、何をするにも失敗するだろうという期待を持っていたら、この人はどれほどの能力を生かす事ができるだろう?それほど多くは無いはずだ。

この人は何の結果も出る前から、既に失敗の信号を脳に送っている。このような期待を持つと、行動はどのようなものになるだろう?自信、エネルギー、一貫性のあるものだろうか?この信念によってこの人は本当の力を発揮できるだろうか?

おそらく答えは「ノー」だ。失敗すると思っていたら、成功する為の本気の努力なんてしないだろう。つまりこの人は自分が出来ない事を強調する信念システムを持ち、それによって出来ない信号が脳に送られる。すると持っている能力のほんの一部しか発揮できない。そこからは中途半端な行動しか出ないだろう。そうなると、出る結果も好ましくないものとなるだろう。

そしてその惨めな結果は、その後あなたが変わろうと努力をする時、あなたの信念にどう影響するだろう?惨めな結果はネガティブな信念を強化し、そのサイクルを構築し始めるだろう。もしこれが成功方程式であれば、ロサンゼルスの悪党たちはバレリーナにもなれるだろう。

つまりこれは典型的なネガティブスパイラルだといえる。失敗が失敗を生む。不幸せで無気力な人は長い間望む結果を出せていなく、もはや望む結果など実現できないと信じている。彼らは自分の能力へアクセスするために少しの努力、または全く努力せず、なぜ今の状態になったのかについてできるだけ考えないでいようとする。

このような行動からどんな結果を生むのか?もちろん惨めな結果だろう。そしてそれが更に彼らの信念を悪化させていく。



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posted by ヤス at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする