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2014年03月12日

4−2.信念が潜在能力発揮を決める

信念は私たちがゴールに向かっていく際のコンパスであり、地図である。そして、私たちが確実に着くことを示してくれるものである。信念またはそれにアクセスする能力がなければ、人間はとても無気力になる。

それは舵やモーターのないモーターボートのようである。強い舵となる信念があれば、行動を起こし、世界を自分の望む場所に変える能力を持つ事ができる。信念はあなたが欲しいものをクリアにし、あなたがそれを得るよう元 気づけてくれるのである。

実際、信念以上に人間の行動において力強く方向付ける力はない。本質的には人間の歴史とは人間行動の歴史である。

歴史を変えた人、キリスト、モハンマド、コペルニクス、コロンブス、エジソン、アインシュタインらは私たちの信念を変えた人たちである。私たちの行動を変えるには、信念から始める必要がある。卓越した結果をモデリングしたければ、それを作る人の信念をモデリングしないといけない。

人間行動について学ぶほど、人生において信念の持つ驚異的な力を知る。多くの意味において、その驚異的な力は私たち多くが持つ論理モデルを拒否するものである。しかし、生理学的レベルから見ても、信念(一貫した解釈)は現実を支配するものであることは明らかである。

精神分裂症について近年、注目すべき研究がなされた。分裂性格を持つ女性のケースである。普段、彼女の血糖値は正常である。しかし、彼女が糖尿病だと信じる時、彼女の体内機能は変わり、糖尿病患者の血糖値となる。彼女の信念が現実となっていたのだ。

同じように、催眠にかかっている人に氷を触れさせると、熱い鉄だと認識するような研究結果は多々ある。そしてしばしば水ぶくれができる。重要なのは現実ではなく信念なのだ

信念とは神経システムと直接、疑われることも無く行われるコミュニケーショ ンである。そして脳は単純に言われたことをするだけである。

私たちの多くがプラシーボ効果を知っている。薬に効果があると信じ服用すると、効果的な物質がないときでも作用する。自身の病気を治すのに、信念の力を知ったノーマン・カズンズは「人が回復するために、薬は常に必要な訳ではない。回復を信じる信念は常に必要だ」と結論した。

有名なプラシーボの研究の一つは、出血している潰瘍患者のグループを扱ったものだ。2グルー プに分かれ、最初のグループはある薬を渡され、それが新しい薬で効果抜群だと言われ、それを服用する。もう一つのグループは、実験的な薬を与えると言われ、効果についてもあまり説明はない。

最初のグループの70%は潰瘍が治まり、後のグループは25%のみ治った。両ケースとも、実のところ患者が得た薬には医学的なものが何も含まれていなかった。唯一の違いは彼らの持った信念の違いである。

更にすごいのは、この薬はよく効くと言って薬を渡された人たちの多くが、予測される悪い副作用を全く経験していなかった、という事だ。

アンドリュー・ウェイル博士の研究によると、薬を服用する人の効果は、その期待とぴったり比例するそうだ。彼は人にアンフェタミン(覚せい剤)を与え、落ち着かせることもできるし、バルビツール酸塩(睡眠剤)を与え、興奮させることもできると知った。「薬の力は、薬にあるのではなく服用者の心の中にある」とウェイルは結論付けた。

これら全ての例で、結果に最も影響力し、一貫しているものは信念である。信念とは脳と神経システムに送られる一貫性のあるメッセージである。

この力について、その過程の中で難解なマジックなど全くない。信念とは状態以外の何ものでもなく、状態とは行動を支配する解釈のことである。それは可能性を開花させる信念(何かで成功するんだ、何かを達成するんだといった信念)になる事もあれば、反対(成功できない、もう限界、ダメだという信念)にもなり得る。

もし失敗を信じれば、そのメッセージはあなたをそこへと導く。重要なのは、あなたができると言おうが、できないと言おうがあなたは正しいのだ。両方の信念も同じくらい強い力を持っている。では、どのような信念を持つのがよいのか?そしてそれをどのようにすれば、強くする事ができるのだろうか?

卓越した結果を生み出す第一歩は、信念は選択可能なんだと気付く事から始まる。たいていそうは考えないだろうが、信念とは意識レベルで選ぶことができるものだ。

あなたはあなたを制限する信念を選ぶこともできるし、あなたを支持する信念も選ぶことができる。次に大事になってくるのは、あなたが望む結果や成功へ導く信念を選び、反対に作用するものを排除することだ。

人々が信念について最大に勘違いしているのは、信念は固定的で、理論的なもので、行動や結果とは関係のないものだと思っている事だ。しかし実際、信念と関係の無いものは無いし、固定的なものでもないので、信念こそが卓越した結果への扉だと言える。

自分の持つ潜在能力から、どれだけ使えるのかを決めるのも私たちの信念である

信念はアイデアの流れを作る事も出来るし、閉ざす事も出来る。次の状況を想像してほしい。誰かがあなたに「塩を取って」と言った。あなたはそこに来たばかりで「どこにあるかわからない」。数分探した後「塩なんて見つからないよ」と言う。その人はあなたの方へ歩いてきて、あなたの目の前の棚から塩を取り出す。「ここにあるだろ。目の前に。もしこれが蛇なら、今頃かまれてるぞ」。

あなたが「塩が見つからない」と言うとき、あなたは自分の脳に塩を見ないように命令している。心理学では、これをスコトーマという。全ての経験(言う、見る、聞く、感じる、におう、味わうなど)は脳に記憶される。

もしあなたが一貫性を持って「記憶できない」と信じると、あなたはそれ相応の結果を得るだろう。一貫性を持って「記憶できる」と信じても、あなたは神経システムにそういった命令を出すことができる。神経システムは潜在的に求める答えを出す脳の部分への道を開くのである。




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4−1.卓越への第一歩:信念

「人間とはその人が信じるものである」

ーアントン・チェーホフ



著書“Anatomy Of An Illness”(訳本『笑いと治癒力』)で、ノーマン・カズンズは20世紀最も偉大だとされるミュージシャン、パブロ・カザルスの話をした。それは信念と更新についての話だった。

カズンズはカザルスの90回目の誕生日の少し前に会った事について話した。カズンズは、それほどにも年老いた人を見るのは痛々しいと感じていた。彼の関節炎はひどく、服を着るにも助けがいるほどだった。呼吸に困っているところから、気腫は明らかだった。震えながら、前かがみになり、頭から倒れそうになりながら歩く。手は腫れ、指は固まっている。誰もが想像する年老いて、疲れた老人のように見える。

食事前に彼は、自分が得意とする楽器の一つ、ピアノへ向かっていく。やっとのことで、ピアノの椅子に座る。腫れて、固まった指で鍵盤をたたくのはとても難しそうに見えた。

そして、奇跡的な事が起きた。カザルスは、カズンズの目の前で、突然変異を起こしたのだ。彼は豊かな状態に入り、彼の肉体は動きまわれるような程までに変わり、健康で強く柔軟なピアニストにのみ可能な結果を体とピアノに起こしたのだった。

カズンズは「指がゆっくりと解かれ、昆虫が光に集まるように指が鍵盤に集まるんだ。彼の背筋は伸び、自由に呼吸をしているように見えた」と述べている。

ピアノを弾くという事が、彼の状態を変え、体の動きも変えてしまったのだ。バッハの”Wohltemperierte Klavier”を抜群の繊細さとコントロールで弾いた。

次にブラームスのコンチェルトを始め、それはまるで指が鍵盤上で走っているようだった。

「彼の体全体が音楽で融かされたようだった」とカズンズ。「それはもはや硬くなく、縮んでもなく、柔軟で優雅であった。そして完全に関節炎から開放されていた。」

演奏を終え、ピアノから離れる時、彼は完全に違って見えた。立つ姿は大きく見え、振るえもなくなっていた。すぐにテーブルの上の朝食を食べ、海岸へ散歩に出かけた。

信念と聞くと、宗教上の信義や学術上の理論といった事を思うのではないだろうか。多くの信念はそういったものである。しかし最も基礎的なところでは、信念とは、人生に意味や道しるべを与えてくれるあらゆる規則、命令、信仰または情熱だと言える。

無限の刺激が私たちには入手可能なのである。信念とは「私たちが物事をどう感じるか」を象る、予め用意されたフィルターなのである。信念とは脳の司令官のようである

私たちが何かが本当だと一貫性を持って信じれば、そういう方向に物事を解釈するような指令が脳に送られる。カザルスは音楽と芸術を信じていた。それが彼の人生に美、秩序、高貴さを与え、彼に毎日奇跡を与えるものなのだろう。

彼は自分の芸術に奇跡的な力を信じたから、私たちの理解では及ばないようなモチベーションを得たのだ。彼の信念は彼を疲れた老人から元気な天才へと変えていたのだ。いわば、信念が彼を元気にしたのだ。

ジョン・スチュアート・ミルがかつて「信念を持った一人は、興味しか持たない99人に匹敵する」と述べた。

これは信念のパワーについて表す言葉だろう。信念は直接的な命令をあなたの神経システムに送る。あなたが何かが真実だと信じると、文字通りあなたはそれが真実である状態に入る。

効果的に使えば、信念はあなたの人生に良いものをもたらす最も力強い推進力となる。逆にあなたの行動や考えを制限する信念は、豊かな信念があなたを力づけるのと同じくらい破壊的になり得る。歴史上、宗教は何百万の人を力づけ、彼らが不可能と思っていることを実現する強さを与えた。

信念は私たちの内にある最も豊かな状態へアクセスするのに役立ち、望む結果へ向けて必要な資質を作り、導いてくれるものである。


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3−5.状態はコントロールできる

「全ての行動の祖先は、考えである」

ーラルフ・ワルドー・エマーソン



もし私たちが自分自身とのコミュニケーションをうまくやり、自分が望むものの視覚的、聴覚的、そして、触覚的なサインを送ることができれば、成功の可能性が少ない、又はゼロの状況からでさえ、ずば抜けた結果を生む事ができる。

効果的なマネージャー、コーチ、リーダー、また親とは、状況を「外部の望み薄に見える刺激」と捉えるのでは なく、成功の信号を神経システムに送るように、自分自身また他人が状況を解釈するようできる人である。彼らは自分、また他人を最も豊かな状態に置く事ができるので、成功するまで行動を起こし続ける事ができる。

メル・フィッシャーの話を聞いたことがあるかもしれない。彼は17年間海底に眠る宝を探し続け、ついに4億ドル相当以上の金銀塊を見つけた。メルについて書かれた記事でメンバーの一人が「なぜあなたたちはこんなに長い時間、探し続けるのか?」と尋ねられた。そのメンバーはこう言った。「メルは単にみんなをワクワクさせる能力を持っているのだ」と。

フィッシャーは毎日、一日の始めにメンバーに語りかけた。「今日こそがその日だ!」と。そして一日の最後には「明日こそがその日だ!」と。

しかし、そう言うだけでは不十分だ。彼はそれを確信し切った声のトーンで、心と感情にそれを明確に描きながら言っていた。毎日彼は自分をいい状態に置いていた。だから成功するまで行動し続けられたのだ。彼は「成功方程式」のモデルだと言える。

彼は欲しい結果を明確にし、行動を起こし、何が効果的かを学んだ。効果的でない行動をしたら、成功するまで違うものを試した。

私の知る最も優秀なモチベーターの一人はディック・トメー、ハワイ大学のフットボール・ヘッドコーチである。彼は解釈がプレーに大きく影響していることを心底知っている。

かつてワイオミング大学と試合をした時、彼のチームは歯が立たなかった。ハーフタイムでスコアは22-0。ハワイ大学はワイオミングと同じフィールドで戦っているようには到底見えなかった。

彼らがハーフタイムにロッカーへ向かう時の、彼らの状態は想像できるだろう。ディックは選手が下を向き、沈んだ表情になったのを見て、彼らの状態を変えない限り、彼らは勝とうとも思わないだろうと察した。そういった体の動きから、彼らは負けパターンにどっぷり浸かっており、そのような状態から成功できる資質を呼び起こす事はできない。

そこで彼は数年間掛けて集めた記事のコピーを持ち出した。それぞれの記事は、彼らのような状況、もしくはもっと不利な状況から、不可能と思われる事を成して逆転したというものだった

それを選手に読ませ、「逆転できる」という信念を浸透させた。 そしてその信念と解釈が新たな神経生理学的な状態へ導いた。

その後何が起きたか?後半戦、ワイオミングをゼロ点に押さえ、27-22で逆転勝利したのだ。彼らはそれを成し遂げた。それはトメーが解釈、つまり「何が可能か」という信念を変えたからだ

以前、私は”The One Minute Manager”(訳本『1分間マネジャー―何を示し、どう褒め、どう叱るか!』)著者の一人、ケン・ブランチャードと同じ飛行機に乗りあった。

彼はちょうど、”The One Minute Golfer”という記事をゴルフ・ダイジェストに書いたところだった。彼は全米で最も優れたゴルフ・インストラクターと組み、スコアを伸ばした。

ケンはこのプロセスで多くのゴルフに役立つコツを教わったが、全てを覚えて実践するには苦労していると言う。私は彼に全てのコツを覚える必要はないと言った。

その代わり、彼に「今まで完璧に打ったことはあるか?」と聞くと、もちろんだと答えた。「それをたくさん実現したか?」と聞くと「たくさんした」という。

私は彼に説明した。自分の資質を管理する戦略や特定の方法はあなたの無意識の部分に記録されている、と。彼がすべきなのは、持っている情報を最大限利用する状態に戻る事なのだ。

その後数分間、彼にどのようにその状態に入るか、そしてそれにすぐに戻る方法を教えた。その後何が起きたか?彼は15年間でベストのプレーをし、過去最高スコアより15ストロークも減らすことができた

なぜこういった事が起きたのか?なぜなら豊かな状態ほど力強いパワーはないからである。彼は覚える事に力を使う必要がなくなった。また必要な全てのものへアクセスする術も学んだ。彼はただそれに達することを学ぶだけでよかったのだ。

もう一度言おう、人間の行動は状態の結果である。もしあなたが良い結果を過去に出せたのなら、その時と同じ心理的、物理的動きでその結果を複製することができる

1984年のオリンピックまで、水泳1500メートル自由形のマイケル・オブライエンのコーチをした。彼は練習をしていたが、彼の持る全てのものを勝利に向けて使っているとは感じていなかった。彼は心理的な壁を作り、それに邪魔されているように感じていた。心のどこかで成功する事を恐れ、目標が銅や銀メダルになっていた。金メダルを取るようなスイマーではなかった。優勝候補、ジョージ・ディカルロはそれまでに何度もマイケルに勝っていた。

私はマイケルと数時間過ごし、彼のベストパフォーマンス状態のモデリングを手伝った。つまり、彼が最高の時の体の動き、何を頭に描いているか、何を自分自身に言っているか、そして彼が一度だけジョージに勝った時、どのように感じていたかを知った

私たちは、彼のこの状態とスタートガンの音とをリンクさせた。また、彼がジョージに勝った時、彼は試合開始までヒューイ・ルイスを聞いていたこともわかった。

決勝戦当日、彼は全てを同じようにし、全ての行動をジョージに勝った時と同じようにした。もちろん、試合までヒューイ・ルイスを聞いた。そして彼は、6秒も差をつけてジョージに勝ったのだ。

映画『キリング・フィールズ』を見たことがあるだろうか?この中に私が忘れられないシーンがある。12歳くらいの子供がカンボジア戦争内のひどく荒廃したカオスに立っている。そこで彼は完全に気が狂い、周囲の人々に銃を撃ち放った。ショッキングなシーンだ。

一体、12歳の子供がそんな行動に出得る状況とは、どういったものだろうか?つまり、ここでは2つの事が起きている。一つは彼がとても苛立っていて、気持ちの中でとても恐ろしく、暴力的な状態になっているという事。二つ目は、銃を放つことが最適だと思われるような、戦争と破壊に犯された環境の中に彼がいた、という事だ。

彼は他の人がそうしているのを見て、彼も同じ事をした。ひどくネガティブなシーンだ。特定の状態から生まれる行動についての劇的な結論だと言える。違う状態にいる時に同じ事はしないだろう。

これはあなたにしっかりと覚えてほしい事だから何回も繰り返す。人間の行動は状態の結果である。その状態からどのように反応するかは、その人が世界をどうモデリングするか、つまり彼らに蓄積された「神経学的な方針」に基づいている。

私がマイケル・オブライエンに金メダルをもたらしたのではない。彼は人生の多くを筋肉の反応や技術の獲得に費やした。私がしたことは、彼がどのように最も豊かな状態を呼び起こすのかを研究し、いつでも思った時に数分間でそれを再現できるようにしたのだ。

多くの人は状態を操作するのに意識した行動をあまり取らない。彼らは気落ちして朝目覚めたり、元気に目覚めたり。良い休憩は彼らを元気にし、悪い休憩は疲れさせる。どの分野でも人それぞれが出す結果の違いはいかに効果的に自分の資質をマネージするかである。スポーツではそれが非常に明確だ。

常に勝つ人はいないが、思い通りに自分を最高の状態へ持っていき、機転の利いた処置をとる能力のある一定の選手がいる。なぜレジー・ジャクソンはあのオクトーバー・ホームランを打つことができたのか?なぜ、バスケットのラリー・バードやジェリー・ウェストは試合終了時に奇跡的なシュートを放てるのか?彼らは必要な時、プレッシャーが最大の時、最高の状態を呼び起こせるのだ。

状態の変化は多くの人が求めるものである。嬉しくなりたい、楽しくなりたい、また集中したい。彼らは心の平安を求めたり、嫌いな状態から抜け出そうとする。また、苛立ち、怒り、動揺、退屈したりする。そこで多くの人は何をするか?テレビをつけ、状態を得る。お笑いを見たなら、苛立ちの状態から逃れる事ができる。又は外へ食べに出かける。タバコ、ドラッグをする人もいる。建設的な状態変化法としては運動がある。

しかしほぼ全てのこういった方法の問題点は、効果が長続きしないことだ。テレビが終わると、元の解釈に戻り、苛立ち状態へと戻る。タバコ、ドラッグについても同様だ。それらは一時的な状態変化をもたらすが、多くの犠牲を払う必要がある。

反対にここでは、長期的に多くの問題を引き起こす外的なものに頼るのではなく、内的なもの、解釈と体の使い方によって状態を直接的に変える方法をお教えする。

なぜ人々はドラッグをするのか?彼らが腕に針を刺すのが好きだからではない。彼らはその経験が好きで、その状態になれる他の方法を知らないのだ。

以前会ったある少年は火渡りの後、ドラッグから足を洗う事ができた。彼はドラッグと同じくらい快感を感じる他の素晴らしい方法を学んだからだ。彼が不可能と思う事を成すことによって、彼は自ら快感を得る新しいモデルを習得したのだ。

成功者とは、自分の最も豊かな脳の部分へアクセスする方法を習得している人たちだ。それが彼らを他人とは違う存在にしている。この章で大事なことはあなたの状態には大きな力があり、あなたはそれをコントロールできるということ。あなたは周りの状況のなすがままになる必要は全くないということだ。

そして解釈の仕方を前もって決める要素がある。物事を解釈する方法を形作る要素。私たちが一定の状況で常に作っている状態を決める要素。それは最大の力だと称されてきた。その魔法のパワーについてこれから書く。


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3−4.解釈の源は信念

次の質問は、解釈と体の使い方が行動の源である「状態」を作るのに共に作用し合うのであれば、「ある状態にいるときに何があなたの行動を決めるのか?」というものになると思う。

例えば愛情にあふれた状態にある時、ある人はあなたを抱きしめるかもしれないし、またある人は愛していると言うかもしれない。ここで起きているのは、あなたがある状態にいる時、脳は実行可能な行動の選択肢へアクセスするという事である。

その選択肢の数はあなたが世界をモデリングする数だけある。怒りの状態にある人が、誰かに非難を浴びせたとしよう。その原因はもしかしたら、その人が子供の頃に親を見て「怒りにはこう反応するんだ」というモデルを習ったからかもしれない。もしくは、過去に怒ったことによって自分が望むものを手に入れた経験があるのであれば、その記憶からその時の自分をモデリングし、それを複製しているのかもしれない。

私たちはみんなそれぞれの世界観を持ち、世界観は私たちが環境をいかに感じるかを決めている。知人や本、テレビ、映画などから私たちは世界がどういうものか認知し、そこで何が可能なのかを学ぶ。

W.ミッチェルの場合、彼の人生設計に役立ったのは、子供の頃から体が麻痺していたが、人生において勝利した人たちの話である。だから、ミッチェルは彼が成功するのに、それを妨げるものが何もないと物事を解釈するモデルを持っていたのだ。

モデリングの際に必要な事は、効果的な行動を生む解釈、その原因となる信念を見つけることである。彼らがどのように世界を認知、解釈したのか。それを知ることが必要なのである。

彼らは心の中で視覚的に何をするのか?聴覚的に何を言い、聴くのか?体感覚では何を感じるのか?

もう一度言おう。私たちが全く同じメッセージを体に発信すれば、同じような結果を得られる。それがモデリングである。

人生で変わらない事の一つは、結果はいつも出ているということだ。もしあなたが常にどんな結果が欲しいかを決断せず、解釈方法も考えなければ、何らかの外的要因(テレビ、会話、天気など)があなたの状態を作り、それらがあなたにとって好ましくない行動を生む可能性がある。

人生とは川のようである。それは流れている。もしあなたが注意深く意識的な行動を取らず、決意した方向へ自分自身を操作しなければ、流れるままになってしまう。もしあなたが自分の望む心理的、肉体的な種を植えなければ、自然と雑草が生い茂ってしまう。もし私たちが意識的に心と状態を操作しなければ、環境が望ましくない、危険な状態を生み出す。結果は最悪なものに成り得る。

よって、心の扉の前で見張りをし、自分自身がどのように物事を解釈しているかを見つめることは、普段の生活において重要な事である。私たちは毎日、雑草を除去しないといけない。

望まない状態の強力な例は曲芸集団「偉大なるワレンダー家」のカール・ワレンダだろう。彼は航空パフォーマンスにおいて何年間も偉大な成功を続け、失敗の可能性など考えもしなかった。失敗などは彼の心には存在しなかった。

しかし、ある時から彼は妻に自分が落ちているイメージが浮かぶことを言い始めた。彼は常に落ちることを自分の中に描き始めた。それから3ヶ月、彼は本当に墜落し世を去った。何人かの人が、彼は落ちる予告をしていたと言う。

別の視点からみると、彼は自分の神経システムに、常に「落ちる」という行動へ導く状態を描きサインを送っていたのだ。彼はそのようにして「落ちる」という結果を作っていたのだ。彼は脳に新たな道を作り実現した。

だから私は、人生で欲しくないものではなくて欲しいものに焦点を当てようと強調したいのだ。

もしあなたが、常に生活で悪い事や望まない結果、問題ばかりに焦点を当てていたら、あなたはそのような行動や結果を導く状態になる。

例えば、あなたは嫉妬屋だろうか?答えは「いいえ」だ。あなたは過去に嫉妬した状態を経験していて、そのような感情から行動を取った経験もあるだろう。しかしながら、あなたはあなたの行動ではない

自分自身についてこのような一般化をすることによって、あなたは行動を制限する信念を作り上げてしまう。覚えておいて欲しい、あなたの行動はあなたの状態の結果で、あなたの状態はあなたの解釈と体の使い方の結果で、共にあなたが瞬時に変えることができるものである

もしあなたが過去に嫉妬したことがあったら、それは単にあなたはその状態を作り出す方法で物事を解釈しているに過ぎない。でも今あなたは新たな方法で解釈でき、それが新たな状態を生み出し、行動を生み出す。

大事なことは、私たちはいつも解釈する選択肢を与えられているのだ。もしあなたが恋人にだまされていると解釈すると、あなたは怒りなどの状態に入るだろう。気づいて欲しいのは、恋人がそうしている証拠はどこにもなく、あなたはそれがまるで現実かのように自分の心の中で作り上げ、それによって恋人が帰ってきた時、あなたは怒りを感じ疑い深くなっている。

この状態であなたはどう恋人に接するだろうか?大抵、 良くない接し方だろう。あなたは恋人に八つ当たりするか、悪い感情を抱き、後に何らかの大きな行動に出るかもしれない。

大事なのは、あなたの恋人は何もしていないかもしれないが、あなたがその状態から取る行動はおそらく恋人を、あなたではなく誰か別の人と一緒にいたくさせるだろう。

もしあなたが嫉妬屋だというのなら、あなた自身がその状態を作っているのだ。よって、あなたが作った恋人へのネガティブなイメージを、恋人が一生懸命働きその後帰宅しているというイメージに変えることができる。

この新しい想像のプロセスによって、恋人が帰宅した時、恋人にあなたともっと一緒にいさせたくなるような状態へあなたを導くだろう。現実に恋人はあなたの想像通りの事をしているかもしれない。しかし、なぜそれが本当だと確実にわかるまでたくさんの感情的エネルギーを無駄にする必要があるのか?こういった事は真実ではなく、自らストレスを勝手に作っているケースが多い。それは何かの為になっているのだろうか?


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3−3.出来事をどう解釈するか

成功者は、常に豊かな状態にアクセスすることができる。これこそが成功者とそうでない者の違いではないだろうか?

W.ミッチェルを思い出して欲しい。大事なことは彼に起きたことではなかった。大事なことは彼が起きた出来事を解釈した方法だった

全身に火傷を負い麻痺させられる代わりに、彼は自分を豊かな状態に置く方法を見つけた。ポイントはどんな出来事も元から「良い」「悪い」があるのではない価値とは私たちが事をどのように解釈するかである。自分をポジティブな状態に置くように解釈することもできるし、反対も可能である。今少し時間を取ってあなたが最も力強い状態だった時を思い出して欲しい。

そして、それこそが私たちが火渡りでしていることだ。もし私が今あなたにこの本を置いて、赤く燃える高温の炭の上を歩くよう頼んで、あなたが立ち上がってするかというと疑問だ。

それはあなたができると信じているものでもないし、あなたはその課題に対して、自分の豊かな状態や気持ちを連想付けていないかもしれない。よって、私が火渡りをしようとあなたに言った時、あなたは行動を取る状態にはならないと思う。

火渡りが私たちに教えてくれるのは、いかにして私たちは良い結果を生むような状態に入り、それによって新たな行動を作り出せるかという事だ。

火渡りをしている人は、そんなことは無理だと思ってセミナーに来た時の彼らと何ら変わりはない。しかし彼らは体の使い方を変える方法を学び、そして何が可能で不可能かについての解釈を変える方法を学んだので、 火渡りが「恐ろしいもの」から「できるもの」へと変えられたのだ。

そして今や、彼らは最も豊かな状態へ自分を置くことができ、その状態から以前は「不可能」とラベル付けていたたくさんの行動や結果を出すことができるようになった。

火渡りは新しい解釈の可能性を拓くのに役立つ。もし、この絶対不可能と思える事が実は彼らの心の中のみで作られた限界だと知れば、その他の不可能だと思っていることも可能かもしれないと思える。

これは状態の力を示す事例である。信念と可能性について新たなモデルを提供し、「人間」(またはその可能性)というものについて新たな内的感情と状態の連想を作る。その連想はあなたの人生を豊かにするもので、以前に可能であると思っていたこと以上のものを可能にしてくれる。

このことは、行動とはその瞬間の状態の結果であり、解釈を少し変えるだけで、自信満々になり、効果的な行動を取ることができるということを明らかに示している。火渡りはそれを証明するドラマチックで楽しい方法の一つで、かつ人々の心にずっと残る行動である。

つまり、望む結果を出すための鍵は、豊かな状態に自分を導くように物事を解釈すること。それによりあなたは力づけられ、望む結果を起こすための質の高い行動を取るようになる。

解釈のコントロールに失敗することは、ゴールへ挑戦することにさえ失敗することを意味し、そんな弱々しい挑戦はそれ相応の結果を生む。

私があなたに「火渡りをしよう」と言うとき、言葉とジェスチャーなど、私があなたに与える刺激はあなたの脳へ渡り、そこであなたの解釈が生まれる。そこでもしあなたが、「鼻輪をした人たちが恐ろしい儀式を行っている」とか「人間が火にさらされている」などと想像すると、あなたは火渡りをするにふさわしい状態にはいられないだろう。更にもしそこで自分が燃えている状態を想像すると、状態は更に悪化するだろう。

しかしながら、もし周りの人々が拍手をし、踊っていてあなたを応援しているところを想像したり、非常に楽しくワクワクした場面を想像すると、あなたは大変違った状態になるだろう。

もしあなたが健康で陽気に歩いている場面を想像し「もちろん、これは可能だ」と言いながら、自信満々であるかのように体を動かすと、あなたの神経サインがあなたを最も行動的、つまり歩かせるような状態に置いてくれる。

これは人生の全てに当てはまることだ。もしあなたが物事はうまくいかないだろうと解釈すると、それらはうまくいかないだろう。逆にうまくいくと思っていると、ポジティブな結果へ導く状態に向かっていく。

テッド・ターナーやリー・アイアコッカ、そして、W.ミッチェルらとその他の人の違いは、前者は世界とは自分が最も望む結果を出すことができる場所だと解釈していることである。もちろん、最高の状態にいるからといって望む結果が必ず出るとは限らない。しかし、最適な状態でいれば、あなたの全資質を有効に使え、最大限可能なチャンスを生み出すことができる


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