2014年03月12日

1−2.2つのコミュニケーション

私たちが人生で何を成すかは、自分自身とどのようにコミュニケーションするかで決まる。

現代社会で、人生の質とはコミュニケーションの質だと言える。あなたが自分自身に対してどのようにビジョンを描き、語りかけるか。体や顔の表情をどのように動かすか。こういった事があなたの内なる力を、どれだけ引き出せるのか決定する。

しばしば私たちはとてつもなく成功している人を見て、彼らには特別な才能があったからあのようなことができるのだ、と思うような心理的な罠に掛かる。

しかし、よく見てみると、ずば抜けて成功している人たちが平均的な人たちより優れているのは行動を起こす能力である。そしてそれは、私たち誰もが私たちの内側で育てることができる「ギフト」 である。

そもそも、スティーブ・ジョブズが知っていたことを知っている人は他にもいた。テッド・ターナー以外にも、ケーブルの莫大な経済的な力を理解している人はいた。しかし、ジョブズとターナーは行動を起こすことができたのだ。そしてそれによって彼らは世界を変えてしまったのだ。

私たちは皆、経験に対して2つのコミュニケーションの形を取る。

第一は、内側でのコミュニケーション:自分自身に対し、何かを描いたり、語りかけたり、感じること。

第二に、外部とのコミュニケーション:言葉、声のトーン、表情、姿勢や外の世界と通じ 合うための体の動き。

全てのコミュニケーションが行動であり、何か私たちが行動をを始める原因となる。そして、全てのコミュニケーションは私たちに、そして他人に何らか影響を与える。

コミュニケーションは力である。その効果的な使い方を習得した者は自分の経験を変えることができ、世界も変えることができる。

全ての行動と感情の根源は、何らかのコミュニケーションである。私たち多くの考え、感情、そして行動に影響を与えるのはこの道具の力の利用法を知っている人である。

世界を変えた人々を見てみると、ジョン・F・ケネディ、トーマス・ジェファーソン、マーティン・ルーサー・キングJr、フランクリン・デラノ・ルーズベルト、ウィンストン・チャーチル、マハトマ・ガンジーなど。残酷な事であればヒトラー。

これらの人が共通して、コミュニケーションの達人だった。彼らはそれが人間を宇宙まで運ぶ事であれ、憎しみに満ちた第三ドイツ帝国を作ることであれ、ビジョンを描くことができた。そして大衆が考え、動くように、彼らとビジョンを共有した。 彼らはコミュニケーションの力によって、世界を変えたのだ。

実際のところコミュニケーションの力によって、スピルバーグ、スプリングスティーン、アイアコッカ、フォンダまたレーガンといった人物は、周りのライバル達と差を付けたのではないだろうか?彼らはコミュニケーション、または影響力の達人ではなかっただろうか?

そして、彼らが大衆をコミュニケーションで動かせたように、私たちは自分自身を動かすためにもコミュニケーションを使うことができる。

あなたの外的コミュニケーションの習熟レベルが、いかに他人と人間的、感情的、社会的、そして経済的に成功を収めるのか、そのレベルを決める。さらに重要なことは、幸せ、喜び、エクスタシー、愛情、またその他の欲求など(内的に経験する成功)のレベルは、自分自身とのコミュニケーション能力の結果である。

あなたがどう感じるかは、何が起きているかではない。それは現象へのあなたの解釈である。成功者の人生が、私たちに何度も示していることは、人生の質は何が起こるかによって決まるので はなく、それよりも起こることに対して何をするかである。

他の誰でもなくあなたが人生をどのように感じるかを決定していて、それを基にどう考え、何をするのかを決める。私たちが意味合いを付けるまで、物事には何の意味もない。

私たちの多くはこの解釈のプロセスを自動で行うが、私たちはそれに気付き、自分で解釈を選択する事ができる。

この文章の目的は、あなたが適正な行動を取り、それによって驚くべき結果を継続的に生むという事である。もしそれを2つの単語で表せといわれたら、”Producing results(結果を生むこと)”と答えるだろう。

実際、それがあなたの最も興味のあることだろう。 おそらくあなたは自分自身と社会について「どう感じるか」を変えたいのであろう。おそらくあなたはよりよいコミュニケーターとなり、もっと愛に満ちた人間関係を築き、もっと素早く物事を吸収し、より健康になり、もっと稼ぎたいんだと思う。

ここで紹介する情報を効果的に使うことで、あなたはそういった望み、またそれ以上のものを達成することができる。しかしながら、新しい結果を生む前にあなたは既にもう何らかの結果を出していることに気づかないといけない。それらは単にあなたが望むものとは違っているだけなのかもし れない。

多くの人は、心理状態や心の中で起こっていることを私たちがコントロールできないところで起きていると考えている。しかし本当のところ、あなたはあなたの心理的活動と行動を信じられないような範囲でコントロールできるのである。あなたが落胆しているとき、あなたは「落胆」と(あなたが)呼ぶ状態を作っている。逆に、快感のときも同じである。

重要なことは、落胆などの感情はあなたに起きている、あなたに降り掛かっているのではない、ということ。あなたが「落胆」を受け取るのでもない。あなたがそれを創っているのだ。

人生のその他の結果と同じように、特定の心理行動と体の動きを通して、創っているのだ。落胆するためには、 人生をある特定の方法で見ないといけない。あなたは特定のトーンで、自分自身に特定の台詞を言わないといけない。特定の呼吸のパターンと姿勢に入らないといけない。

例えば、もし落胆したいのであれば、肩を落とし、下を向けば簡単に落胆できるであろう。悲しい声のトーンで話し、人生で最悪のシナリオを考える。また、不健康な食事や過度のアルコールやドラッグで体に異常をきたせば、低血糖値を示し、ほぼ確実に落胆できるであろう。

ここで言いたいことは、落胆という状態を創るにも何らかの努力を要するということ。 それは難しい作業で、特定の行動も必要とされる。しかし、よくこの状態を創り出す人にとっては簡単な作業なのだ。

実際、彼らはこの内面的コミュニケーションをどのような外的な現象とも結びつける。そしてそこから、他人からの注意を引いたり、 同情してもらったり、愛情を感じたりといった二次的なプラスを受ける。そして彼らはこのようなコミュニケーションの形を生きる上で自然な状態としていく。また他の人は、落胆状態で長く生き続け、 それでいることに心地よさを感じる。しかし、私たちは自分の心理状態と体の動きを変えることができる。そしてそれは瞬時に感情と行動を変える。

あなたは、瞬時に絶好調になることができる。絶好調を引き起こすようなイメージを心の中に映し、あなたの内的会話(自分自身との会話)での声のトーンや内容を変える。絶好調をもたらす姿勢と呼吸をする。するとどうだろう。あなたは絶好調になれる。

慈悲深くなりたければ、そういった感情が出るような、またそういった感情を出すのに必要な内的、外的行動を取ればよい。これは他の感情にも当てはまる。

内的会話を操作し、感情を作ることは映画監督のようかもしれない。監督は、望む結果を出すために、あなたが聞くもの、見るものを操作する。

もしあなたを怯えさせたいのなら、そのための音楽、映像を映す。もし、あなたに元気になってほしいのなら、そのような映像と音楽をスクリーンいっぱいに表現するであろう。

監督は同じ出来事から、喜劇も作れれば、悲劇も作ることができる。あなたはこれを心のスクリーンで実現できる。脳内の照明と音を調整することで、あなたの行動の土台となっている心理状態を、同じ原理で変えることができる。スピルバーグやスコセッシが映画セットでするのと同じようなことを、あなたは脳内ですることができる

瞬時にあなたの最も強い資源を意識的に引き出すことや、人のものの見方を変えるといったことは信じがたいかもしれない。しかし、もし100年前にあなたが「人間が月に行く」などと言ったら、頭がおかしいと思われていただろう。「ロスからニューヨークまで5時間で行ける」と言うと、変な夢でも見てるのかと思われたかもしれない。

しかし、空気力学や技術の発展によりそれらは可能になった。実際、ある企業は近々、カリフォルニアとニューヨークの間を12分で飛ぶ乗り物が生まれると言っている。

同じように、ここではあなたに「最高のパフォーマンス技術」を紹介していく。それによって、あなたは今までに気づかなかった資質にアクセスすることができる。



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参照

Unlimited Power: The New Science Of Personal Achievement

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1−1.パワーとは行動する能力

「人生の有終の美とは、知識ではなく、行動である。」

ートーマス・ヘンリー・ハクスレイ



彼の噂を長いこと聞いてきた。彼は若く、金持ちで、健康で、幸せ、そして成功者だそうだ。それをこの目で確かめてみたかった。

彼がテレビのスタジオから去るところを間近で見た。数週間追跡し、彼が、大企業の社長から恐怖症の人までと、様々な人たちをコンサルトするところを見た。彼が栄養士と討論するところ、管理職を訓練するところ、そしてアスリートや学習障害のある子供とともに物事に取り組むところを見た。

彼は信じられないほど幸せに見え、また、共に世界中を旅行するなど、奥さんとも深く愛し合っているようだ。そして、彼らが旅を終えると、ジェットでサンディエゴにある、太平洋が見渡せる城のような家へ戻り家族と共に数日間を過ごす。

この高校しか出ていない 25 歳の男が短時間でこれほどのことを達成できたのは、何を意味するだろうか?

もっとも、この男はその3 年前までは6m 四方のアパートに住み、バスタブで皿を洗っていたのだ。いかにして彼は、14kgのオーバーウェイト、苦しい人間関係、限られた将来ビジョンという極端に不幸な人間から、豊かな人間関係、無限の成功への可能性、中心的で、健康で、尊敬された人物へとなったのか?

こういった事は信じられない事だが、最も私を驚かせるのは、彼とは私(アンソニー)のことである!

彼のストーリーとは、私のもののことである。

私が言いたいのは、私の人生が成功そのものなのだ、などと言っているのでは全くない。もちろん、私たちみんな、人生において何を創造したいかについて、違う夢と違う考えを持っている。

さらにもっと確かなことを言うと、誰を知っているか、どこに行くか、そして何を持っているかは本当の人の成功を見るための基準ではない。

私にとって成功とは成長しようとする進行形のプロセスのことを指す

それは、他人にプラスの貢献をしながら、感情的、社会的、精神的、身体的、知的、そして経済的に成長する機会である

成功への道は常に工事中で、常に続いている。成功とは、どこかへ着くための最終目的地ではない。

私の話の要点はシンプルだ。

あなたがここで習う規則を使うことによって、私は自分自身について私がどう感じるかだけではなく、人生で私が生み出す結果も変えることができた。そしてそれを充実し、人生のバランスを取りながら実現することができた。

ここでの私の目的は、私の人生を何が良い方向に持っていったのかをあなたと分かち合うことだ。

ここで紹介する技術、作戦、スキル、そして哲学が、私に働いたようにあなたにも働くことを心底望んでい る。私たちの人生を、私たちの夢へと変えるパワーは、私たちの中にあり、私たちを待っている。今こそそれを解き放つ時なのだ。

私が夢を現実のものとしたときのペースを見ると、信じられないほどの感謝と畏敬の念を感じずには入られない。そして、私はまだユニークな存在などからはほど遠い。

実際私たちは、一夜のうちに驚くべきことを成したり、昔では考えられなかった成功を叶えるこ とができる時代に住んでいる。スティーブ・ジョブは無一文のジーンズ少年だったが、フォーチュン500 に至上最速で掲載された。

テッド・ターナーはかつてないメディア、ケーブルテレビを作った。エンターテイメントではスピルバーグ、ブルース・スプリングスティーン。また、その他ビジネス界ではリー・アイアコッカやロス・ペロー。

彼らがずば抜けた成功以外に共通して持っていたものは何か?答えはもちろん・・・パワーである。

パワーは感情を表す言葉である。パワーに対する人の反応は異なる。パワーの後に人は衰退するなどとネガティブな連想をする人もいる。また一方では、金目当てや疑いなど、 パワーを汚く感じる人もいる。

あなたはどれくらいのパワーが欲しいだろうか?今のあなたにとって適切なパワーはどれほどだろうか?パワーとはあなたにとって、 本当のところ何を意味するだろうか?

私はパワーを、人を支配するものとは考えない。それは押し付けられるものでもない。あなたにもそうは薦めない。そのようなパワーは長くは続かない。しかし、パワーは 世界において一定不変なものだと気づくべきだ。

あなたが物事を理解する、または他人が理解させる。あなたはあなたのしたいことをするか、他人の計画に従うか。私にとって最高のパワーとはあなたが最も望む結果を生み、そしてその過程において他人の中に価値観を創造する能力である。

パワーとはあなたの人生を変え、解釈を変え、物事があなたに優利に働くようにすることである。あなたに不利に働くようにすることではない。

真のパワーとは分かち合われるもので、押し付けられるものではない。それは人間(自分とあなたにとって大事な人たち)のニーズを定義し、満たす力あなた独自の王国(あなたの物事を考えるプロセスやあなたの態度)を指揮し、あなたが求める結果を正確に出す力である

歴史上、私たちの人生をコントロールするパワーは、多くの異なる、また矛盾する形を取ってきた。

古くにおいて、パワーとは単純に肉体が生む結果であった。最も強く、速い者が勝ち、そして周りの者の生活をコントロールした。

文明が進み、パワーは地位から発生するようになる。自分の王国シンボルを周りに身につけた王様が、揺るがない権力を持った。その他の者は、彼との関わり方でパワーを得た。

そして、産業時代初頭、資産がパワーとなる。資産を得る能力のある者が産業の過程を支配した。これら全てのものは未だに効果を持っている。資産を持たないより、持つほうがいい。

しかしながら、今日においてパワーの最も大きな源は知識に特化されている。 多くの人が、私たちは今、情報化社会に住んでいると聞いたことがあるだろう。

もはや産業的文化ではなく、コミュニケーション的文化と言える。私たちの住む時代は、それが量子物理ほど深いもの、また最も売れているハンバーガーほど日常的なものであれ、ほぼ毎日、新しいアイデアや動き、思考が世界を変えている。

もし現代社会を描くのであれば、それはほぼ想像もできないほど巨大な情報の流れ、つまり、変化である。本から、映画から、ラジカセからそしてコンピュータ・チップなどから、新しい情報が猛吹雪のように私たちのところへやってきて、私たちはそれらを見、感じ、そして聞く。

現代社会において、情報とそのアクセスを持つ者が、かつて王様が持っていた物を持つことになる。それは、無限の力である。

ジョン・ケネス・ガルブレイスが書いたように「お金は産業社会の燃料だ。しかし、情報化社会において、燃料とは、力、つまり知識である。新しい階級 が生まれ、情報を持つ者と無知のために動かされる者とが分けられる。この新しい階級の中で、力とはお金からでもなく、土地からでもなく、知識から生まれる」のである。

注目してほしいのは、今日、パワーは私たち誰にでも入手可能であるというエキサイテ ィングな事実。もしあなたが中世に王様でなかったら、今王様になるのに大変難しいだろう。もし産業革命当初、あなたが資産を持っていなければ、あなたがそれらを蓄積する可能性は本当に少なかったかもしれない。

しかし、現代の社会は、ジーンズ姿の少年が世界を変えるほどの会社を作れる時代である。現代社会において、情報が王様になるための必需品である。特化された情報へと何らかの形でアクセスできる者が、様々な方法で彼ら自身また世界を変えることができる。

確かなことは、私たちの人生の質を高めるために必要とされる数々の特化した情報は誰にでも入手可能だということ。それらは、書店、ビデオストア、そして図書館にある。

私たちはスピーチやセミナーまたはコースなどからそういった情報を得ることができる。そして私たちはみんな成功したいと思っている。ベストセラーの並ぶ本棚を見れば、優れた人間になるための指示でいっぱいである。

The One Minute Manager(邦訳『1分間マネジャー―何を示し、どう褒め、どう叱るか!』), In Search of Excellence(邦訳『エクセレント・カンパニー (Eijipress business classics)』)
, Megatrends(邦訳『メガトレンド』)
, What They Don't Teach You at Harvard Business School
(邦訳『ハーバードでは教えない実践経営学 (BEST OF BUSINESS)』), The Bridge Across Forever(邦訳『翼にのったソウルメイト』),,,

リストは尽きない。情報はそこにある。では質問。なぜ何人かの人が驚くべき結果を出す一方で、その他の人はギリギリの生活をしているのか?なぜ、全ての人が元気で、幸せで、豊かで、健康で、 そして成功していないのだろうか?

答えとして言えることは、情報化社会において情報だけでは不十分だということだ。 もし私たちに必要なものがアイデアとポジティブな考え方ならば、私たちはみんな子供の頃に馬を買うような「夢の生活」を送っているだろう。

行動が全ての偉大な成功を結合させる行動とは、結果を創造するもの知識とは単なる潜在的な力で、効果的な行動ができる者の手にわたって始めて力を発揮する

つまり、「パワー」の定義は「行動する能力」である。



「セクション1.卓越した人々のモデリング」に戻る 「1−2.2つのコミュニケーション」に進む→


参照

Unlimited Power: The New Science Of Personal Achievement





posted by ヤス at 05:49| Comment(0) | TrackBack(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

セクション1.卓越した人々のモデリング

「成功とはよく笑うこと。知性ある人々や子供からの愛情を売ること。

正直な批評家から正当な評価を得て、不正直な友人の裏切りに耐えること。

美を理解し、他人のいいところを見つけること。健康な子供や、手入れされた庭、社会状況の改善などを残すことで、少しでもこの世界を良くするということ。

あなたが人生を生きたことで、たった一人でも、他人の人生にいい影響を与えたということを知ること。

これが成功をしたということである。」

ー ラルフ・ウォルド・エマーソン




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Unlimited Power: The New Science Of Personal Achievement

posted by ヤス at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月13日

パブロフの条件付けとスキナーの条件付けの違い

NLPに関する事柄を心理学の授業で教えることがあるのですが、NLPで大事なコンセプトに「アンカリング」というものがあります。

この基本となるのが「条件付け」です。そして、この「条件付け」には大きく2種類あります。

1つがパブロフが提唱した条件付け(Classical Conditioning)。もう1つがスキナーが提唱した条件付け(Operant Conditioning)。これらにはどういった違いがあるのか?わかりやすく紹介したクリップがあったのでまとめておきます。

まずパブロフ条件付けは1890年にロシアの生理学者イヴァン・パブロフ犬にベルを鳴らしてから食事を与える事を繰り返すと犬はベルを聞いた時点で唾液を分泌し始めた事から誕生しました。

この時、肉は直接的に唾液に影響する物なので肉の事を「非条件刺激」と言い、唾液分泌を「非条件反応」と言います。誰も犬に「肉を嗅いだら唾液を出せ」と命令したことがなくても唾液は出てしまいます。しかし、この「非条件刺激」である肉を唾液分泌と関係のないベルと関連づけるもので唾液が分泌される。この時、ベルは「条件刺激」となります。これがパブロフ条件付けです。

現代社会の人間に当てはめると例えば、あなたが医者に行って注射を受けるとします。そして先生が「痛くないからね〜」と言って注射したところ非常に痛かった。

そして次の日、あなたは歯医者に行きます。そこで先生が鏡を持って「痛くないからね〜」と言います。すると、鏡だから何も痛いことは始まらないとわかっていてもその場を飛び出したいような気持ちになります。

ここでは「痛くないからね〜」という言葉がベルと同じように条件刺激となり、自然な反応「恐怖、逃げ出したい気持ち」という非条件反応を作るわけです。

つまり、何らかの出来事での結果(唾液分泌、恐怖感)が関係のない行動(ベルを聞いた反応、「痛くないからね〜」への反応)に変化を作るのがパブロフ条件付けだと言えます。


そしてスキナーのオペラント条件付け。これには2つの構成要素があります。1つが強化、もう1つが懲罰。

強化はその事がもっと起こりやすくなるようにして、懲罰はその事が起こりにくくなるようにします。

強化と懲罰にはポジティブとネガティブがあり、それは単純に良い、悪いを意味するのではありません。ポジティブとは刺激の増加を意味します。例えば、ご褒美にデザートが与えられること。ネガティブとは刺激の現象を意味します。例えば、ご褒美に宿題なし、など。

現代生活で考えられるのは、例えばあなたが食事の後にテーブルを片付け、皿洗いをした。すると、あなたのお母さんが抱きかかえて、「手伝ってくれて、ありがとう」と言ってくれた。そして、これが習慣付いた。お母さんの抱きかかえと言葉がポジティブな強化剤となっています。

オペラント条件付けは様々なところで見る事ができます。これの極端な例ではハトを絵の鑑定士にするオペラント条件付け実験があります。

ハトの餌をポジティブ強化剤として使い、ハトにピカソの絵よりも、モネの絵を選ぶように条件付けました。すると、絵の前の絵がピカソでもなくモネでもない場合でも、ピカソのようなキュービスチックな絵よりもモネのような印象画を選ぶようになっていたのです。このことを「刺激の一般化」と言います。

つまり、オペラント条件付けでは刺激に「強化」「懲罰」「ポジティブ」「ネガティブ」とバリエーションを加えて行動変化を図る、そういった条件付けだと言えそうです。


パブロフやスキナーに興味がある方はこの本がオススメです。
世界の心理学50の名著 エッセンスを学ぶ

NLPに興味がある方はこの本がオススメです。
実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門)



参照

http://www.youtube.com/watch?v=H6LEcM0E0io
posted by ヤス at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月31日

NLP認定プラクティショナーコース in USA 初日終了


NLP - the New Technology of Achievement



今日は非常に良い一日となりました。

「NLP認定プラクティショナーコース」 in アメリカ in 英語

第一日目を無事に終了できました。

このコース、日本ではアシスタントも含めると

10回以上教えてきたコースなのですが、

今日は初めて英語で教えさせていただきました。

しかも参加者は全員セラピスト。

慣れている内容とはいえ、ちょっと緊張しましたが、

みなさん大満足していただけました。

セミナー後の予定をキャンセルして、居残ってくれた参加者や、

次の日程を仕事休んでまで空けると言ってくれる参加者。

ゲシュタルト療法の大家からも、

ゲシュタルトとNLPの関連性についての

研究に参加してくれ、とお誘いを受けました。

開催に至るまでかなりの努力を要しましたが、

本当に開催できて良かったです。

まだあと9日間ありますが、

更に満足、感動してもらえるように

準備をしっかりとしていきたいです。

あ〜、疲れたけど、めっちゃよかった〜


NLP for Project Managers - Make things happen with neuro-linguistic programmin
ラベル:セミナー 英語
posted by ヤス at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする