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2018年05月07日

ワークライフバランスが悪いことの悪影響

ワークライフバランスが大事だと言われていますが、どのような研究があるのか。面白いものがあったので紹介します。

ワークライフバランスに理解的なマネージャーとそうでないマネージャーの下で働くと、どのような違いが出るのか。ハーバード大学のバークマンらの約400人の医療に携わる労働者を対象にした研究によると、理解的でないマネージャーの下で働くと、理解的なマネージャーの下で働く場合と比べて、睡眠時間は1日あたり29分短く、心臓疾患のリスクとなる要素が2倍以上高くなるそうです。

仕事は仕事だから、家庭のことは持ち込むなといった姿勢のマネージャーの下で働く従業員は睡眠と心臓に悪影響を受ける。また、その労働者が、患者と直接接するポジションであれば、心臓疾患のリスク要素は6倍にも高まるそうです。

また他の研究では職場のプレッシャーと心臓病の関係性を明らかにしました。デンマークで15年間、12000人の看護師を対象にした研究では、非フレキシブルなマネージャーとスケジュールの下で働くと、心臓病の確率が増える。そして、50歳以下の労働者にその傾向は特に高く見られた。


では対応策はあるのか?ミシガン州立大学のコセックらによると、マネージャーにどのようにスタッフの休んだ穴を埋めるのか、また、感情的にどうサポートしたらいいのか、といった30分ほどのコンピューター上での講義と75分の対面での講義をした結果、彼らの部下が持つマネージャーに対する印象が変わり(マネージャーはワークライフバランスに対して理解的だと思うようになり)、結果、部下たちの仕事上での態度と健康度が高まったそうです。

ワークライフバランス。特に近年、注目を浴びている概念なので、より調べて行きたいと思います。

参照
https://www.theglobeandmail.com/report-on-business/careers/management/the-real-cost-of-upsetting-the-work-life-balance/article4083733/
posted by ヤス at 18:03| Comment(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月04日

仕事に役立つマインドフルネス:体現、メタ認知、集中

スタンフォード大学の講師、リー・ウェイズが、マインドフルネスをいかに仕事で使うかについて述べ、3つのタイプのマインドフルネスを挙げています。

体現(Embodiment):これは体への気づきのことです。1日を過ごす中で、体はどう感じているかに焦点を当てます。近代社会は、体を無視する風潮が高まっています。思考に焦点が当たりすぎるあまり、自分が体の中にいることを忘れているのです。これは大事な情報源から離れることを意味します。直感や感情であたり、また、長期的な痛みの兆候も体にあります。ストレスが溜まると、それも体に現れます。しかし、体への感覚があると、そうしたものも早い段階で対処できます。


メタ認知(Metacognition):メタ認知とは経験していることを理解することです。自分の思考や行動を観察することです。メタ認知を鍛えることで、衝動的な感情が湧いても、それを衝動的だと認識することができ、それに従って行動しなくても良いと理解できます。そして、実際に起きていることと、私たちの解釈の違いを理解でき、労働生産性を下げるような勝手な想像から脱出させてくれます。

集中(Focus):これは注意を向けたい対象へと向けることです。技術が進歩した現代、集中力を散らすものを知ることが大事です。多くの人がマルチタスカーだと思っていますが、マルチタスキングなど存在しません。タスクをコロコロと変えるタスク・スイッチングはありますが、それによって生産性は大きくロスします。集中力を鍛えるには、集中力が散漫になったら、また、集中したいものへと戻ってくる、この練習を繰り返すことです。そして、集中力の散漫がどのように起こるかを理解することも大事です。良い方法として、20分間のモノタスキング、つまり、1つのことに集中する時間を持つと良いかもしれません。


マインドフルネスには様々なメリットがありますが、大事なものとして、自分の人生にとって大事なことにちゃんと目を向けているかどうかを知る方法としても、非常に有効だと言えます。これら3つのマインドフルネスは、特にあなたの仕事に役立つかもしれません。

参照
https://www.gsb.stanford.edu/insights/bringing-mindfulness-your-career
posted by ヤス at 21:51| Comment(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月23日

年間15兆円の損失。イギリス労働者のメンタルヘルス問題

2017年にイギリスでは、労働者のメンタルヘルスの状況を見ようと大規模な調査が行われました。それがスティーブンとファーマーが書いた『Thriving at Work(職場で活躍するために)』というレポートにまとめられました。

イギリスの労働者間ではメンタルヘルスに関する悪い印象(stigma)はまだ強く、それがメンタルヘルスに関するオープンな会話を妨げています。


メンタルヘルス問題を抱える人は多くなっている一方で、長期的なメンタルヘルス問題によって仕事を失う人の数は毎年30万人にのぼります。これは体の問題を抱える人よりも多い割合。彼らの分析では、15%の労働者は何らかのメンタルヘルス問題に悩まされている

メンタルヘルス問題の、経営者にかかるコストは330〜420億ポンド(5〜6.3兆円)だとみられており、これらの半分は疾病就業、つまり、メンタルヘルス問題を抱えながら仕事をして、低い生産性を発揮することから来ています。

政府にかかるコストは240〜270億ポンド(3.6〜4兆円)で、これは福利厚生や税金の軽減、また、国民健康サービスの費用などです。

その他諸々を合わせて国の経済全体で見ると、年間740〜990億ポンド(11〜15兆円)が失われていると見積もられます。

現在、イギリス全体で労働者の生産性を高めようという動きが出ていますが、そのためにも経営者や政府は労働者のメンタルヘルス改善を優先させる必要があります。


また数々の研究で、労働者のメンタルヘルス改善に取り組むことが、生産性に良い影響を及ぼすと報告されています。例えば、デロイテのケーススタディでは、メンタルヘルス改善に投資した場合、それは生産性改善をもたらし大きなリターンとして返ってきました。こうした研究事例は多々あります。オーストラリアの消防局では、マネージャーに対してメンタルヘルスの研修をした所、メンタルヘルス問題のために欠勤する数が減り、研修費用の10倍の生産性向上に繋がりました。

非常に興味深い資料です。また他の部分も紹介したいと思います。
参照
https://www.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/658145/thriving-at-work-stevenson-farmer-review.pdf
posted by ヤス at 17:36| Comment(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月03日

年間15兆円の損失。イギリス労働者のメンタルヘルス問題

2017年にイギリスでは、労働者のメンタルヘルスの状況を見ようと大規模な調査が行われました。それがスティーブンとファーマーが書いた『Thriving at Work(職場で活躍するために)』というレポートにまとめられました。

イギリスの労働者間ではメンタルヘルスに関する悪い印象(stigma)はまだ強く、それがメンタルヘルスに関するオープンな会話を妨げています。


メンタルヘルス問題を抱える人は多くなっている一方で、長期的なメンタルヘルス問題によって仕事を失う人の数は毎年30万人にのぼります。これは体の問題を抱える人よりも多い割合。彼らの分析では、15%の労働者は何らかのメンタルヘルス問題に悩まされている

メンタルヘルス問題の、経営者にかかるコストは330〜420億ポンド(5〜6.3兆円)だとみられており、これらの半分は疾病就業、つまり、メンタルヘルス問題を抱えながら仕事をして、低い生産性を発揮することから来ています。

政府にかかるコストは240〜270億ポンド(3.6〜4兆円)で、これは福利厚生や税金の軽減、また、国民健康サービスの費用などです。

その他諸々を合わせて国の経済全体で見ると、年間740〜990億ポンド(11〜15兆円)が失われていると見積もられます。

現在、イギリス全体で労働者の生産性を高めようという動きが出ていますが、そのためにも経営者や政府は労働者のメンタルヘルス改善を優先させる必要があります。


また数々の研究で、労働者のメンタルヘルス改善に取り組むことが、生産性に良い影響を及ぼすと報告されています。例えば、デロイテのケーススタディでは、メンタルヘルス改善に投資した場合、それは生産性改善をもたらし大きなリターンとして返ってきました。こうした研究事例は多々あります。オーストラリアの消防局では、マネージャーに対してメンタルヘルスの研修をした所、メンタルヘルス問題のために欠勤する数が減り、研修費用の10倍の生産性向上に繋がりました。

非常に興味深い資料です。また他の部分も紹介したいと思います。
参照
https://www.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/658145/thriving-at-work-stevenson-farmer-review.pdf
posted by ヤス at 17:36| Comment(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月19日

組織バリューを浸透させる最近の方法

組織バリューは、組織文化やブランドにとって、非常に大事な役割を担います。組織バリューは、トップマネジメントは理解をしているかもしれませんが、以下の人たちにどれだけ浸透しているかは大きな疑問です。


ライトマネジメントグローボフォース研究では、以下が伝えられています。
・91個のエンゲージメントに影響しうる項目のうち、経営者のバリューや考え方を理解し、行動に移すことが、最もエンゲージメントを高める
・自分の会社のバリューを知らない人のうち54%が高いエンゲージメントを発揮し、バリューを知る人の88%が高いエンゲージメントを発揮した。
・会社のバリューを知る人のうち65%が、知らない人のうち23%が、会社の目的をよく理解していると答えた。

つまり、従業員エンゲージメントと、会社のバリューを理解することに関係性があるということです。しかし、会社のバリューは単にその文字を暗記するようなことではありません。日々の行動にそのバリューが裏付けられていないといけません。
例えばある企業では、特定のシナリオを用意して、それに対して、バリューに沿えばどのような行動をとるだろうかと議論します。その他どのようなアイデアがあるかご紹介します。


バリューカード

ある企業では、それぞれの従業員が2週間ごとに5枚のカードをもらいます。それぞれのカードには、会社のバリューが書かれています。例えば、活力、確実性、モチベーション、専門性、家族。そして、周りの社員でそれらを実践している人がいれば、その人にそのバリューカードが手渡されます。後に、もらったバリューカードは景品やキャッシュに変換されます。こうすることで、会社のバリューを実践しようという意欲が高まり、また、その浸透を促進できます。

このように会社のバリューを実践することで承認される仕組みがある会社では、従業員満足が高く、上司が自分の仕事を評価してくれていると感じる割合が高く、仕事の評価が正当だと思う割合も高いと報告されています。

誰が火星に行くべきかを考える

これはマーズグループという企業が考えた方法で、あなたが火星(マーズ)に行くと仮定して、ロケットに5〜7人分しかスペースがない。ここであなたはその5〜7人を選びます。ここであなたの人選は、会社のバリューに最も合う人を選びます。

これをする際に、よく選ばれる人が出ると思います。また上司やトップが選ぶ人にも傾向が出ると思います。そこから会社のバリューについて話をするとよく進みます。

マーズグループによると、これを実践するといくつかの大事な質問が出てくると言います。
・あなたはどのようなバリューを職場に持ってきているか?つまり、それが承認されようがされまいが、あなたが大事にしたいと思う事柄。
・あなたの愛する人に対して、自分の会社では自分はどのようなバリューの元に活動していると言いたいか、また、愛する人たちにどのようなバリューに基づいて彼らが仕事をしていると言って欲しいかを考える。
・もしあなたが明日、リタイヤして十分なお金をもらえるとしても、あなたはそのバリューを大事にするか?
・そのバリューを100年先も今と同じくらい大事にしているとイメージできるか?
・バリューのうちいくつかが、状況によっては、競争力の低下に繋がっても、それらのバリューを大事にするか?
・もしあなたが新たな組織を明日作るとしたら、その組織活動にかかわらず、持ち続けたいバリューは何か?
バリューに対して、自分化させたいものは何かを考えさせることで、より深い議論ができます。

企業文化デッキ

企業文化デッキを作る会社が増えています。そこには会社バリューが視覚化されています。良い例がネットフリックスの「ネットフリックス・カルチャー:自由と責任」です。これについては、フェイスブックのCOO、シェリル・サンドバーグも、シリコンバレーで最も大事なスライドだと評しています。この企業文化デッキは300万回以上も閲覧されています。大事なことは、共有できることです。それにより、より企業の中心にバリューが存在できます。

会社のバリューは実践されなければ意味がありません。そうすることで、より従業員のエンゲージメントが高まり、生産性の向上に繋がります。


参照
https://www.tinypulse.com/blog/methods-bringing-company-values-to-life
posted by ヤス at 07:15| Comment(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする