2013年12月23日

コンピュータ利用が人の運動学習方法に好影響


東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング



コンピュータを使うことが私たちの生活を変えるだけではなく

私たちの学習方法も変える、と新たな研究が報告しています。


この研究結果は肉体的なリハビリに励む人たちにとって

良い影響があるかもしれない、と

ノーザンウエスト大学の研究者は言います。


コンピュータを日常的に使う人は

自分の手でマウスを動かし

画面上のカーソルの動きを見ます。

そして、指を使ってクリックをします。

平均的なコンピュータユーザーは

一週間で7000回のクリックをします。

これが脳の運動メカニズムを変えるんだ、と

コンラッド・コーディング博士(Konrad Kording)は言います。

「コンピュータの画面の大きさや

マウスの機能が変わると、

同じ手の動きをしても、画面では同じように反映されない。

そこで運動学習に応用性があると

その人はすぐに新しい動きを学習することができる」




研究では中国からの労働移民で、

コンピュータを日常使っている人たち(ユーザー)10名と

同じく外国からの労働移民で、年齢、教育レベルが同じだが

コンピュータを使った事のない人たち(ノンユーザー)10名を比べ、

結果、コンピュータを日常使ったことのある人は

動作を習得するのにより早く学ぶ事ができたそうです。


コンピュータユーザー、ノンユーザー、共に

自分の手が隠れた状態でマウスをコントロールする

というテストにおいては効果的に学習できたが、

ユーザーの方が、ノンユーザーと比べて

カーソルを一方向に動かせてから、

比較的するにその動きを他の方向へと応用できたそうです。



また新たにコンピュータに慣れていない

10名のグループをもうけ

彼らにマウスをたくさん使うゲームを

一日2時間、2週間に渡ってプレーしてもらい

その前後で動きの学習能力を計測しました。

すると、この2週間で

ノンユーザーはユーザーレベルの

運動学習レベルになったそうです。


共同研究者の北京大学、

クンリン・ウェイ博士(Kunlin Wei)は

「運動応用は自動的に起こる物ではなく、

学習されて身に付くものである。

リハビリ環境において大事なのは

そのリハビリ運動が、家庭に戻ってから

普段の生活を改善するかどうか、

ということである。

従って、次のステップは

リハビリ環境から家庭環境へ

いかに運動学習を効果的に移項させていくか、ということ。

もし病院などリハビリ環境で学んだ

ロボット的な運動が応用される事で

家に帰ってからお茶を飲む動作に役立った、とでもなれば

より患者の日常生活に役立つことになる」と

述べています。


参照

http://psychcentral.com/news/2013/12/21/study-shows-computers-can-change-how-we-learn/63611.html



東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング


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2013年12月13日

男子校、女子校は本当にメリットがあるのか?

男子校や女子校は一般的に

より良い教育を提供し、

より強い自己イメージを促進する


と言われています。


例えば、メディアの情報によると

女子校に行くと女の子は

共学の場合と比べて、

より数学を勉強する
ようになったり、

男子校の男の子は

女の子がいない環境の方がよりよく学ぶ


また特に女の子にとって

女子校という環境では、

「男の子の教科」とステレオタイプ的に思われている教科を

学ぶのに非常に良い
と言われています。


しかし、新たな研究では

こういったことは必ずしも真実ではなく

生徒によっては共学の方が適した環境であり、

特に「典型的な男の子/女の子」像に

当てはまらない生徒
には

一性別の学校は不適切だという結論が出ました。



コンコーディア大学の研究記事では

女子校の女の子は

「女の子らしく振る舞いなさい」

というプレッシャー


共学の女の子よりも強く感じている

と報告されています。


当大学のウィリアム・ブコウスキー

(William Bukowski)心理学教授らは

4年生から6年生の女子校と共学校に通う女子児童、

合計469名に対して実験をしました。


女子児童は

「私は他の多くの女の子と同じようなことをするのが好きだ」

などといった質問に答え、

彼女たちのジェンダーアイデンティティを調べます。


この調査は

南アメリカには女子校の数が多いということで

コロンビアのボゴタとバランキージャ

(Bogota & Barranquilla)で行い

この地区は、経済的に中下クラスの家庭が主です。

また伝統的に南アメリカには

「男らしさ」に価値がおかれ、

そのためジェンダーギャップが明確なため、

それも実験に適した場所の理由だと言えます。


「女の子らしく振る舞う女子校児童は

周りの女の子からプレッシャーを

かけられる傾向が少ない一方で、

共学に通う女子児童は

そういった自分の振る舞いと

周りからのプレッシャーといった

関連付けを持っていなかった。

より典型的な女の子になりたいという気持ちと共に、

女子校児童は典型的なジェンダースタイル、女の子らしさ像に

おさまっておくというより強いプレッシャーを感じているようで、

女の子だけの環境で長い時間過ごしていると

よりそういったプレッシャーを受ける」


共同研究者、ケート・ドルーリー(Kate Drury)

は言います。


「つまり、男の子が周りにいるかどうかは関係なく

自分が典型的な女の子像に収まらないといけない

というプレッシャーを感じると、

その環境で女の子らしくなく振る舞うのは

非常に難しくなる、ということだ」


ドルーリーは言います。




典型的なジェンダースタイルに当てはまらない女の子に対する

マイナス影響は、女子校の方が大きい


このことを両親は学校選択の際に、考慮に入れるべきだ」

とブコウスキー教授は述べています。


参照

http://psychcentral.com/news/2013/12/12/are-single-sex-schools-really-beneficial/63195.html

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posted by ヤス at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月13日

統計:直線回帰分析 linear regression analysis


統計学が最強の学問である


記述統計において

大事なツールの一つに直線回帰分析というのがあります。

直線回帰分析は、独立変数(予測変数)と従属変数(基準変数)の関係を表すものです。

分析において独立変数が1つ以上あるとき、複数直線回帰と呼ばれます。

一般的に回帰分析は

「○○を予測するには、何がベストな予測値となるか?」

という問いかけに答えてくれるものです。



例えば、肥満症(肥満度指数から計算)の原因を考えているとしましょう。

ここでは人の肥満度指数を予測するのに、

どういった指標が最も有効化を考えます。

一週間の内に

ファーストフードを食べる頻度、

テレビを見る合計時間、

運動する合計時間、

両親の肥満度指数など。

こういったときに直線的回帰分析が有効です。




回帰方程式

もし一つの独立変数について回帰分析をするなら

回帰方程式は Y = a + b*X となり、

Y が従属変数

X が独立変数、

a が定数(切片)

b が線の傾きを表します。

例えば、GPA(アメリカで使われる学校の成績指標。4点満点)が

1 + 0.02 * IQ

という回帰方程式で最も予測できるとしましょう。

ある生徒のIQが130の場合、

1 + 0.02 * 130 で GPAは3.6となります。


独立変数を1つ以上服務回帰分析をするときは、

回帰方程式は

Y = a + b1 * X1 + b2 * X2 + … + bp*Xp

となります。


もしより多くの変数をGPA分析に含みたければ、

モチベーションや自己コントロールなどを変数として入れることができます。





決定係数(R-Square, coefficient of determination)

決定係数はモデルが回帰方程式にどれだけあてはまるかを表す数字です。

つまり、従属変数が、独立変数を予測するのにどれだけ有効か?を表す数字。

決定係数は0.0から1.0に渡り、

100を掛けることで、分散の度合いをパーセントで表すことができます。

先例のGPAを1つの独立変数から予測する

回帰方程式の決定係数が0.4だったとしましょう。

これはつまり、GPAの分散のうち40%は

IQから説明できる、ということを意味します。

そして、2つの変数(モチベーションと自己コントロール)を足したところ

決定係数が0.6になったとすると、

IQとモチベーション、自己コントロールの3つの従属変数が合わさると

GPAの分散のうちの、60%を説明できる、ということになります。



こういったことはSPSSやSASといった

統計ソフトウェアで計算することが可能です。




回帰係数を理解する

回帰方程式で b は線の傾きを表し

独立係数と従属変数の関連性の

強さと方向性を表します。

例えば、GPAとIQの回帰方程式では

1 + 0.02 * 130 = 3.6

であり、0.02 が変数IQの回帰係数だと言えます。

正の数なので、関係性はポジティブだと言えます。

もしこの数が負の数ならば、ネガティブだと言えます。



仮定

直線回帰分析をするために

データについて確認すべき仮定があります。

直線性・・・独立変数と従属変数の関係は直線だという仮定。

この仮定は完全に確認することはできませんが、

分散図に描いていくとこういった直線を描くことができます。

もし曲線にしないといけないのであれば、

変数を変えるか、曲線として関係性を考える必要があります。


公平性・・・変数の残渣は公平に分布していると仮定します。

つまり、従属変数Yを予測するのに生じたエラーは

標準分布を描くと考える、ということです。

ヒストグラムや正規確率プロットを見ることで

変数や残差値の分散を調べることができます。

独立・・・Yを予測する上で生じたエラーは

独立している、つまり互いに影響していないと仮定します。

等分散性・・・回帰線の分散は

独立変数の全ての値と同じだと仮定します。


参照

http://sociology.about.com/od/Statistics/a/Linear-Regression-Analysis.htm



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2013年09月22日

子供の教育に音楽を使うことが非常に効果的

学習において音楽よりもパワフルなものはなく、性格や社会的、感情的なスキルに着目した学習ほど重要なものはない、とドン・マクマニス(Don MacMannis)博士は言います。マクマニス博士はサンタバーバラの家族セラピー研究所のディレクターであり、また子供教育テレビ番組の音楽ディレクターでもあります。

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彼はこれまで、子供たちが自分の感情をコントロールできるようにしたり、周りの子供の感情を気遣うように仕向けるような歌を作ってきました。

今回、マクマニス博士の研究ではこういった歌を歌ったり、歌を共に何か活動をすることは子供の学校での成績や友達との関係性において大きくプラスになる、という結果が出ました。

実験にはサンタバーバラの320人の小学1,2年生が参加し、彼らにはこういった歌が入ったCDが配られます。そして、マクマニス博士のトレーニングを受けた大学生が9回、歌に関するレッスンをしていきます。

このプロジェクトの効果性を見るために行動と感情の評価システム(BESS)を使ってそれぞれの子供を1年間に4回、評価していきます。

子供たちは友達にどう近づいていくか、いじめやからかいにどう対処するか、いざこざをどう解消するか、課題にどれだけ集中できるか、ポジティブな態度をどれだけ保てるか、といった分野など、様々な分野で改善していきました。

マクマニス博士いわく、音楽は難しい理論をわかりやすくしてくれたり、言語習得を促進してくれたり、速いテンポの音楽は認知力を高めてくれたりする、と述べています。音楽ほど学習に有効な媒体は無い、と博士は言います。

音楽のような快感活動は脳回路において快感や、報酬、感情といったことと関連していて、脳内の腹側線条体、中脳、扁桃、眼窩前頭皮質、腹内側前頭葉前部皮質などと関係しているそうです。

音楽は子供たちに社会的・感情的スキルを教えるのに非常に有効な手段です。そして、これらのスキルは問題解決力、決断力など、学力を高めると過去の研究でわかっています。

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参照
http://psychcentral.com/blog/archives/2013/09/19/using-music-as-a-teaching-tool-for-kids/
posted by ヤス at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月28日

周りの人は自分をどう評価しているのか

周りの人はどのように自分を評価・判断しているのか?これにまつわる心理理論と実験結果をご紹介します。

まずは自己評価に関する実験です。外見に関する実験がなされました。参加者は2つのグループに分けられます。

1つ目のグループはサブリミナル(気付かない)レベルで、非常に魅力的な、つまり外見のレベルが高い人たちの写真を見せられます。2つ目のグループはサブリミナルレベルで、魅力的ではない人たちの写真を見せられます。

その後、参加者は自分のルックスを自分で評価します。もちろん、参加者はサブリミナルで表示された写真には気付いていません。評価には大きな違いが出ました。

最初のグループの人は「自分のルックスが悪い」と評価したのに対し、2つめのグループは「自分のルックスは良い」と評価したのです。

サブリミナルについてはこの本がオススメです。
サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ
サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)


これは心理学で言う「対比効果」を捉えた実験だと言えます。何かを判断するときに、周りと比べて判断する。だから比較対象が変わると、自己評価も変わる。

また、ルックスと社会的地位という関係性では男性よりも女性の方が強い関係性を持ちます。

ある実験では男性グループと女性グループに数学の問題を解いてもらいます。最初は普段の服装で。どちらも同じくらいのスコアを出しました。次に参加者は水着に着替えます。そして数学の問題を解いてもらいます。

結果はどうなったか?

女性のスコアは男性よりもはるかに下回るものとなったのです。研究者の考察では、女性は自分がどう周りに映っているか、これに焦点が移ってしまって、問題に集中できなかったのでは、と述べています。

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ルックスと自己承認という観点からいうと、性格指標に「公での自己認識(Public Self-awareness)」という指標があります。ちょっと角にあるコンビニに醤油を買いに行くにもきちんと身なりを整えてからじゃないと行かない、という人はこの指標が高い人です。

こういった人は身なりが非常に良い人たちと比べていて、その基準に満たさないと自分をすごく悪く評価する傾向が強いそうです。

また、非常に優れた外見を持つ人がいたとしても幼い頃からそれだけで承認されてしまうと「条件付き自己承認」を形成してしまうことがあります。

スポーツ・イラストレーテッド誌で1995年にモデルをしたキャロル・アルトがこの例だと言えます。彼女はあるモデル撮影中に体の一部の映りが悪く、撮影をキャンセルされました。これがショックで長い憂鬱に入ってしまったのです。

心理学者は外見への承認に感謝するのは大事だが、これに頼ってしまうとアルトのようなことが起こると記しています。

うつ・不眠に。セロトアルファは薬ではありません。サプリメントです。


周りの人が感じる「美しさ」や「魅力的さ」は肉体的、物理的な形だけではないようです。ある実験では、参加者はある部屋に入っていきそこで待つ2人の人に自己紹介をします。それをビデオで見ながら別の参加者はその参加者の「ルックス」、「感情表現」、「社会性スキル」という人の「魅力度」に影響する3要素を評価します。結果からわかったのはルックスというのは最も小さな影響要素だったそうです。

こういった実験結果を見ると人間とは社会的な生き物なのだな、と改めて感じます。こういった心理学を社会心理学と言います。ご興味ある方は以下がオススメです。
社会心理学 (図解雑学)
社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)
影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか


参照
http://www.psychologytoday.com/articles/200604/the-beguiling-truth-about-beauty
Eating in the Raw: A Beginner's Guide to Getting Slimmer, Feeling Healthier, and Looking Younger the Raw-Food Way
First Impressions: What You Don't Know About How Others See You
posted by ヤス at 03:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする