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2016年09月30日

PICOでリサーチクエスチョンの設定

エビデンスに基づいたリサーチをするときに、具体的な質問を設定する必要があります。この時に有効なモデルは、様々なものがあり、リサーチの分野によって何が良いのかは異なります。それぞれのモデルは独自の方法で、リサーチの焦点を定め、特定のキーワード、戦略、データ収集、結果のプレゼンテーション方法を決めます。


健康の領域でよく使われるモデルの一つにPICO(ピコ)があります。

Population, patient, problem(人口、患者、問題) - 患者はどういった人たちか?何が問題なのか?問題とする疾病の重大性はどれほどか?

Intervention(介入) - どのような介入について考えたいのか?

Comparison(比較) - この項目は必須ではありませんが、比較する介入がある時等に使われます(介入法Aと介入法Bの比較、介入法Cと無介入の比較)。

Outcome(結果) - 何を計測するのか?重大性に改善は見られたか?

PICOの活用例を以下に示します。

P=高齢者のケアにおいて、病院で何らかの疾病に感染すること

I=丁寧に手洗いをする

C=アルコールで手を消毒する

O=病院感染の軽減度合い


このプロセスの後にリサーチクエスチョンを設定することができます。例えば、
「手洗い、または、アルコール消毒は、高齢者ケアにおいて、病院感染の率を下げるのか?」
といったリサーチクエスチョンを作ることができます。

リサーチの最初の方の段階で有効なフレームワークです。


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2016年06月25日

統合失調症(schizophrenia)の概要

統合失調症(精神分裂病)とは長期的なメンタルヘルスの問題のことで、いくつかの心理的な症状を含みます。
・幻覚や幻聴
・妄想(非現実的で強烈な思い込み)
・幻覚、幻聴、妄想から発生する混乱した思考
・行動の変化



統合失調症は精神病とされます。つまり、患者は自分の思考と現実を区別できないことが時々あるということです。

統合失調症はどのように起きるのか。決定的な理由はまだわかっていませんが、研究では遺伝的なものと環境によるものだと述べられています。特定のものが精神分裂症に大きく影響したり、引き金となったりします。

統合失調症は重度の精神病の中で最もよく見られるものだとされています。100人に1人が一生涯で経験するとされ、そのうちの多くは通常の日常生活を送ることができます。発症がよく見られる年齢は15から35歳で、男女に違いはないそうです。通常は精神科医がテストをして、症状の有無を確認します。他の症状と同じように早期発見が薦められます。

治療法としては抗精神病剤と認知行動療法が最もよく使われます。精神分裂症の人は地域のメンタルヘルスチームのサポートから各日のサポートや治療を得ることが多いです。多くの患者が回復をしますが、その途中で再発を経験することもあります。サポートや治療によって日常生活へのインパクトを低減させることができます。


統合失調症を上手に対処すると、重度の再発を防ぐことができます。対処にプラスのこととして、重度のエピソード(発作)が出そうな兆候に気づき、処方されたとおりに薬を採り、他人に症状について話をする、といったことが薦められます。多くの患者が同じ症状を持つ人と話すことがよいと報告しています。

参照
http://www.nhs.uk/Conditions/Schizophrenia/Pages/Introduction.aspx
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2016年06月15日

過度の感情表現、過度の注意要求。演技性人格障害

人格とは、個人が自分自身や外界を知覚し、関係付け、そして、考える方法であるとか、深く根付いた行動パターンや態度の事を言います。人格の特徴とは、人格の中でも目立ったものの事であり、必ずしも病的ではないが、特定の人格は対人関係の問題に影響します。


人格障害は凝り固まったもので、不適応なものであり、機能障害や内的な問題に影響します。人格障害は、その人の文化的期待とは大きく異なる行動を長期的に取らせる長期的なパターンです。思春期や成人後に発症し、長年保たれる事で、生活に支障をもたらします。

演技性人格障害の患者は過度の感情を見せ、人からの注意を必要以上に求めます。彼らは注意の的でなければ、不快に感じたり、認められていないと感じます。典型的な行動は、常に承認や注目を集めたり、些細な事をドラマチックにしたり、顕著な自己中心性があったり、不適切な場面で性的に誘惑的な行動をとったりします。

彼らは新しい人と会うと、その熱意とオープンさ、時には色目に寄って、良い印象を与えることがあります。彼らは人生がパーティのようだと振る舞い、会話の内容は自分中心です。見かけや振る舞いで周りの注意をひきます。感情表現は浅く、瞬時に変わります。話し方は過度に抽象的で、詳細を欠きます。想像力や創造力を要する仕事に向くかもしれませんが、論理や分析的な思考を要する仕事には苦労します。男性よりも女性によく見られる症状です。


参照
https://www.psychologytoday.com/conditions/histrionic-personality-disorder続きを読む
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2016年06月14日

境界性人格障害(BPD)は感情不安定人格障害とも呼ばれる

境界性人格障害(borderline personality disorder, BPD)とは一種の人格障害です。人格障害とは、その人の態度、信念、行動がその人の心の問題に影響し、それが人生に渡って長期的に影響するような症状のことです。


境界性人格障害を持つ人は、ある瞬間は非常にハッピーだけれど、次の瞬間、急に理由なしに泣き出したりするようなことを経験します。気分のムラが激しいと言われたりします。


BPDが診断されるのは以下のうち5つ以上が当てはまり、それらが長期間続き、生活に大きなインパクトをもたらすときです。

人が自分を見捨てると思い、それを阻止するためには何でもしようと感じる。
強烈な感情を数時間から数日間感じ、それが瞬時に変わる。
自分が誰かという強い感覚がなく、それが誰といるかによって変わる。
安定した人間関係を作ったり、維持するのが難しいと感じる。
衝動的な行動や、自分を傷つけるような行動(過食、薬物乱用、危険な運転)を取る。
自殺や自分を傷つけるようなことを考える。
空虚感や孤独感をよく感じる。
怒りを感じた時に、その怒りを制御するのが難しい。
ストレスを感じた時に、時々:偏執症のように(誇大妄想)なったり、幻覚や幻聴を体験したり、記憶がなくなる。


上記で5つ当てはまればBPDとなるので、BPD患者には様々な種類の患者が含まれます。

この「境界性」という名前ですが、過去においてBPDの人は神経症(neurosis)と精神病(psychosis)の境界線上にいるからだと考えられていたからです。

神経症とは精神的に苦痛を感じているが、まだ、自分の知覚と現実の違いを認識している事。精神病とは自分の知覚と現実の違いが認識できなく、場合によっては幻想を経験している事を言います。

しかしこれは現在では間違いだとされています。ある専門家たちはBPDの代わりにEUPD(Emotionally Unstable Personality Disorder, 感情不安人格障害)と呼んでいます。

もし誰かがBPDだと診断されたら、過去にその人がその人であることが間違っていると言われた経験があると言えます。しかしBPD患者が悪い人間だというものでも、悪い人格を持った人だというのでもありません。

私たち人間は皆、ポジティブな性質とネガティブな性質を持ち、特定の場面では有効であり、また別の場面では問題となる感情を感じたり、行動を取ります。BPD患者はこういった感情や行動が、日常生活の妨げとなっているのです。通常、BPD患者の治療は、どういった思考や行動が有効で、そうじゃないのかを考えていきます


参照
http://www.mind.org.uk/information-support/types-of-mental-health-problems/borderline-personality-disorder-bpd/#.V1-2SOYrIY2
posted by ヤス at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

満足システムが麻痺すると誇りでバランスを取ろうとする

思いやり中心療法について学んでいます。参照の映像についてキーポイントを書いていきます。

ストレスを感じた時に、誰か理解してくれる人に話をすることでストレスを軽減できます。しかし、話した相手がきちんと受け止めてくれなければ、心の痛みとなります。


つまりこのような良い(ケアリングな)愛着にはどういった機能があるのでしょうか。ケアを与える人、つまり、保護者には以下のような機能があると考えられます。

保護をする機能。危険を予測したり、安全な巣を作ったりします。

悩みを聞いて和らげる機能。悩みに何らかの反応をして、和らげます。

提供する機能。身体的なケアだったり、衛生、食事など。

愛情機能。脳の成長に欠かせない肯定的な感情。またスキンシップも含みます。ネズミでの実験ではスキンシップのあるネズミの方が、そうでないネズミよりも、心の安定を得やすいと報告されています。

教育と承認の機能。人生に必要なスキルを教えたり、自分の気持ちを理解できるように教育します。

交流機能。その場にいることで、様々な感情システムを刺激し、コントロールします。社交性の対象となります。



脅威システムが作動した時に、保護者が上記の機能を発揮すると、満足システムから安らぎを発して脅威を抑えることができます。すると、他人は自分を助けてくれるという内的再表現ができて、この安らぎが感情記憶として保存されます。またそれによって脳内ネットワークが出来上がり、結果、自分は愛され得る存在なのだという信念を形成できます。

満足システムは焦点が広いシステムです。これによって、社会的知能を発達することができます。そして、共感スキルをつけることができ、社会的にプラスとなる行動を養うことができます。

しかし、保護者があなたに対して脅威的ならば、満足システムが作動せずに、安らぎを感じられません。脳内ネットワークもできず、自分は愛されない存在だという信念を形成します。

つまり、認知モデルと違って、非常に感情的、また、感情記憶的なモデルだと言えます。

しかし丈夫な愛着がなく、満足システムを使えないと、やがて、満足システムが麻痺してしまい、駆り立てシステムと脅威システムだけで感情を処理しようとします。駆り立てシステムは、安全を感じる行動を探します。競争モードに入り、減量したり、食欲が減ります。脅威システムは、拒絶を恐れて、コントロールを失います。そして、誇りがバランスをとるために現れます。例えば、体重に悩んでいる人は、2キロくらい減量をして、それに誇りを感じ、良い気分を得て、バランスをとります。しかし、リバウンドをして、を感じます。

誇りによって気持ちのバランスをとる人は、誇りをもたらす結果が出ているときは良いですが、そうでないときには、脅威システムに戻ることになります。達成や成功は大事ですが、このループにはまると、誇りと脅威、恥といった感情を繰り返すだけになります。彼らは満足システムで安全やつながりといった感情を感じる方法を知らないのです。従って、セラピーではいかに満足システムを体験してもらうかがカギとなります。


うつ病患者の場合、脅威システムが強くなっています。そして、不安などが強く感じられます。そして、駆り立てシステムが弱くなり、気持ち的に死んだような感じがします。満足システムも弱くなり、孤独、非安全、誰も理解してくれないといった気持ちになります。セラピーではもちろん駆り立てシステムと満足システムにアクセスする練習をするのですが、駆り立てシステムの刺激は比較的よくされます。しかし、満足システムには思いやり中心療法が作用します。

参照
https://www.youtube.com/watch?v=Gm_PEFYgnus
posted by ヤス at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする