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2019年06月16日

自然に触れるだけでも良い健康効果

森林浴には、血圧低下、免疫機能向上、病気やトラウマからの回復を早めるなどの効果があります。2016年のメタ分析では、血圧の低下に森林浴が大きな効果があると報告されました。高血圧を妨げることで、心臓に負担がかからなくなり、扁桃炎や心臓病などの発症率が下がります

植物はフィトンチッドという化学物質を放出し、これが免疫力の向上につながります。森林浴をするとナチュラルキラー細胞が増えると言われますが、これはフィトンチッドによるところが多いです。李教授らの研究では、免疫力向上の効果が一ヶ月ほど続いたので、定期的な森林浴が薦められています。


また病気からの回復に関しても近年、研究が進んでいます。自然と触れることで回復力が高まります。ロジャー・ウルリッチが行なった有名な実験でも知られるように、病院から自然が眺められる部屋いるだけで回復が早まったというケースもあります。

自然とかけ離れ、また体をあまり動かさないことは健康に大きなダメージとなります。この大きな課題に対して自然は答えを提供してくれそうです。より自然と触れることが、心と体の健康をよくしていく一つの方法だと言えます。

参照
https://www.forestholidays.co.uk/forest-bathing-benefits/
posted by ヤス at 18:47| Comment(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

森林浴の心への効果

森林浴には様々なプラスの効果がありますが、私が勤めるダービー大学の同僚らが「3つの輪モデル」を使い分析しました。3つの輪とは、歓喜の追求、落ち着き感との繋がり、そして、脅威の回避であり、それぞれが異なるホルモンを刺激します。私たちの自然に対する反応は感情に基づくものが主でした。自然と触れ合うことはこれら3つの輪のバランスを保ち、幸せ、心の健康に良い影響をもたらすことがわかりました。


ナチュラルイングランドが、自然との繋がりを報告する研究を分析しました。多くのものが自然の中で時間を過ごしたり、何かをすることが、集中力、感情コントロール、そして、疲れに対して良い、というものでした。その他、自然の中で時間を過ごすことが、都会にいるよりも、子供のADHDに良い影響が出るということも報告されています。

2012年のアメリカでの研究によると、スマホなどを全く使わずに、自然の中で4日間過ごすことで、クリエイティビティーに50%の増加が見られました。森林の中にいるとこで、瞑想的な効果を生み出し(またスマホ等で余計な注意力を使わないので)、クリエイティビティーが向上したようです。

森林浴のストレス軽減効果は今後も研究が続けられていくでしょう。

参照
https://www.forestholidays.co.uk/forest-bathing-benefits/
posted by ヤス at 17:15| Comment(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月10日

森林浴、臨床の現場で推奨されるには更なる研究が必要

近年行われたメタ分析では、森林浴がストレスを下げるのかどうか検討されました。自然の中で時間を過ごして気分が良くなることは大昔から言われてきましたが、日本の農林水産省が1982年に「森林浴」という言葉を作りました。森林浴とはただ単に森の中を歩くだけではなく、森と触れ合い、森の雰囲気を取り入れることだと専門家は言います。


ストレスを下げることが森林浴の主な効果だと述べられていますが、この他の効果も調べられています。2017年に出版されたレビューでは成人のうつ病にも効果があると報告されました。この他、肺や心臓病にも良いという結果が出ました。

森林浴に限らずに、自然に触れることの心理的なメリットは近年、よく報告されています。また研究の質は高くないですが、室内よりも自然の中で運動をした方が精神面に良い影響が出るという研究もあります。これらの発見を踏まえると自然がもたらす心への影響は今後、研究が必要な分野だと言えます。

イタリアの研究者が森林浴がストレスにどう対処するかを調べました。このレビュー兼メタ分析では、コルチゾールがどう変化するのかを見てみました。コルチゾールはステロイドホルモンで、ストレス時に増加します。コルチゾールは血中やリンパ液中にみられるので、比較的簡単に調べられる物質です。このイタリアの研究者たちはおよそ1000の論文から、30の論文を絞り出し、22はシステマティックレビュー、8件はメタ分析の対象としました。

これらの論文には、何の介入も受けない制御グループがあるものや、森林浴と都会を歩くことを比較する研究もありました。

2件を除く、28の論文において森林浴は、制御グループと比べてコルチゾール値を大きく下げるという結果が見られました。それと同時に「期待効果」もあるのではと述べています。コルチゾールが森林浴を始める直前に大きく下がっていたからです。ある論文では、研究者が森林浴をしますと言った途端に参加者のコルチゾールが下がったそうです。つまり、森に行かなくても、森の写真を見たり、頭の中で森を思い描くだけでも、プラセボ効果が出るのではと考えています。この効果が実際に森にいることからくる効果よりも大きいのでは、と結論づけています。


もちろん、その人が森林浴によってある症状を和らげたり、気分が良くなるのであれば、積極的にすれば良いですが、このレビューで分析された論文を見ると、サンプル数が小さく、研究方法もバラバラでした。また「出版バイアス」もあるかもしれないと述べています。つまり、良い結果だけを報告し、効果がなかったものは報告しない。そうだとすると森林浴が過大評価されている可能性もあります。

2012年から2017年の森林浴に関する研究は、統計的に重要な違いを生みませんでした。研究者は、研究の質が十分に高いものが少なく、臨床の現場で推奨されるにはまだ証拠不十分である、と述べています。

また別の視点では、自然が作用しているのではなく、都会に触れることが軽減することで、ストレスが下がっているのでは、という観点もあります。したがって、都会を思い起こすものに触れることで、ストレスが溜まる。だから自然で時間を過ごすと、都会と切り離されるので、それがストレスを減らしているのかもと考えられています。

何れにせよ森林浴がより受け入れられるまで、さらなる研究が必要です。

参照
https://www.medicalnewstoday.com/articles/325060.php
posted by ヤス at 21:55| Comment(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月02日

森林浴の6つのメリット

森林浴は体にも心にも良いとされています。ストレスホルモンの生産を抑え、幸せ感を増加させ、創造性を高め、心拍数と血圧を下げ、免疫力を高め、病気からの回復を加速させます。


1. ストレス軽減

千葉大学の宮崎教授は2004年から森林浴の効果について研究をしていて、レジャー感覚で森の中を歩くだけで、同じように都市部を歩く人たちと比べると、12.4%もコルチゾール(ストレスホルモン)が下がったそうです。その他、森林を歩いた人たちは、計測はしていないものの感覚的に良い気分で不安が少ないと答えたそうです。


2. 気分をよくする

ダービー大学の僕の同僚らが森林浴に関する研究論文をメタ分析をしたところ、自然とつながることが幸せと心の健康につながっていると報告しています。自然の中で時間を過ごすと、喜びに関するホルモンが放出され、落ち着き感が強まり、恐れが減るそうです。

3. クリエイティビティーの強化

ユタ大学のデイヴィッド・ストレイヤー心理学教授によると、自然の中で3日間過ごした人たちはのクリエイティビティーは50%も高まっていたそうです。

4. 免疫力強化

木々はフィトンチッドを空気中に放出します。この自然化学物質は体内のナチュラルキラー細胞の活動を強化し、病気に対抗してくれます。

5. 高血圧を下げてくれる

高血圧は心臓に悪影響ですが、森林浴は高血圧に対しても有効です。日本でのメタ研究で、20の実験、合計732人の参加者を調べたところ、森林で時間を過ごしたグループはそうでないグループよりも血圧が低かったそうです。

6. 病気からの回復を速める

自然は病気からの回復プロセスを速めてくれます。よく知られた研究で、健康施設の建築を専門とするロジャー・ウルリッチ博士が、窓から自然が見える部屋にいる人は、窓から都会が見える部屋にいる人と比べて、回復が速かったそうです。

参照
https://www.forestholidays.co.uk/forest-bathing-benefits/
posted by ヤス at 07:30| Comment(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月26日

五感を通して自然を体感する森林浴

森林浴とは運動したり走ったりするのではなく、単に自然の中で五感を通して自然を体感することです。森林浴とは、橋に例えられることがあります。私たちの感覚をオープンにすることで、自然界と私たちとのギャップをつなぐことができるからです。

現代社会は都会に住む人が増加する時代だと言えます。2008年に歴史上初めて都会に住む人が自然に住む人の数を上回り、2050年までには、3分の2の地球人口が都会に住むと予想されています。アメリカでは現在、平均的成人は93%の時間を室内で過ごしています(内6%は車内など交通手段)。

しかし幸い、短い時間でもいいので、自然の中で過ごすと、健康にプラスの影響があります。2時間程度、自然の中で過ごすことで、ストレスは減り、リラックス度が上がります。


森林浴の実践は簡単です。まずは自分にとっての良い場所を見つけること。そして、目的もなくゆっくりと歩いてみてください。ただ体が感じるままに歩いてみましょう。体がどこを歩きたいのか感覚に研ぎ澄ませてみましょう。ただ自然の音、匂い、景色を楽しんでみましょう。

大事なことは五感を使うことです。耳、目、鼻、口、手足を使って自然を体感しましょう。小鳥のさえずりや木々が風で揺れて葉っぱが鳴らす音に耳を傾けたり。葉っぱの微妙な色の違いに目を向けたり、木漏れ日を見るのも良いでしょう。森の匂いを楽しんで、健康に非常に良いとされるフィトンチッド(phytoncides)を取り入れましょう。呼吸をしながら空気の味を感じましょう。木の幹に手を当てたり、小川に手や足をつけてみましょう。池面に寝転がるのも良いでしょう。森を五感で感じながら、喜びや穏やかさを感じましょう。心はある意味、第六の感覚かもしれません。心のレベルで自然と繋がってみましょう。


喜びや穏やかさを感じるのに、正解はありません。十人十色、それぞれの方法があります。土の匂いが好きなのであれば、それに落ち着きを感じるでしょう。また何らかの景色が、自分の幼少期や幸せな時間を思い出させることもあるでしょう。

忙しい生活を送っている人たちはゆっくりすることを難しいと感じるかもしれません。そういうときには森林浴ガイドと共に自然を体験すると良いでしょう。

しかし一人でも様々なことができます。例えば、散歩、ヨガ、森の中で食事、温泉療法、太極拳、瞑想、呼吸、アロマセラピー、芸術活動、植物鑑賞など。自分に合うものを選ぶことが大事です。また木々さえあれば、世界中のどこでも実践が可能です。寒くても暑くても、雨でも雪でも。無料ででき、副作用の心配がない。森林浴はもっと今後研究されていくでしょう。

参照
http://time.com/5259602/japanese-forest-bathing/
posted by ヤス at 20:11| Comment(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする