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2016年04月10日

ジョギングが広まったようにマインドフルネスも

マインドフルネスが近年注目を集めています。医療や心理療法の分野ではもちろん、その他、ビジネスや政治でも使われてきています。アメリカの科学者、ジョン・カバット・ジンが慢性的な痛みに悩む患者のためにそもそもは開発されました。


その後、イギリス、オックスフォード大学の心理学者、マーク・ウィリアムズを中心とするチームが再発的なうつ病に有効だと発見します。その後、マインドフルネスはイギリス中の再発性うつ病に対してオススメのアプローチとなります。

そこから、エクセター大学のウィレム・クイケンらが、それ以外の事柄にもマインドフルを使うとどうなるのかという研究を始め、更に盛んになっていきました。


カバット・ジンはよくジョギングの例えを使います。1960年代に彼はジョギングを始め、周りの人はそれはちょっと変だと感じました。しかし現在では多くの人がジョギングをしています。マインドフルネスの流行度は、ジョギングよりも急ピッチです。ジョギングが一日中机に縛られた労働者の健康に大事なように、マインドフルネスも情報の溢れた現代の人にとって必須なものとなるでしょう。

マインドフルネスが教えてくれることは、私たちの経験の大部分が、脳によって形作られるということです。これを頭だけではなく、体で体験することは、大きな経験となります。私たちに制限をもたらすと考えられる、衝動的な動きを止めて、より創造的で、同情的で、辛抱強く、勝手な思い込みをしないような反応を引き出してくれます。


マインドフルネスはその後、科学的に分析され、元々の生まれであった仏教から離れ、応用されていきます。現在では、労働者や軍人が、彼らのパフォーマンスの向上のために利用しています。

参照
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/may/06/mindfulness-hospitals-schools
posted by ヤス at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月01日

認知症ロボットとICTが日本の進んだ認知症ケアか

日本は高齢化社会だと言われています。2013年の段階で国民の4分の1が65歳以上だと言われています。総人口が1.3億人なので、3200万人が65歳以上という計算になります。そして、2035年には65歳以上の高齢者率が33%、2060年には40%になると予想されています。


高齢化社会はイギリスも同じです。イギリスの人口はおよそ6300万人。このうち1000万人は65歳以上だと言われています。

ちなみに2010年の各国の平均寿命で日本は最も長寿の国だとされています。男女総合で82.73歳(男79.29、女86.96)です。この次にスイス、香港、オーストラリア、イタリアといった国々が続きます。オランダは15位(総合80.20、男78.5、女82.19)イギリスは23位(総合79.53、男77.38、女81.68)となっています(参照)。

そして、多くの高齢者が抱え得る問題に認知症があります。WHOが2015年の3月に認知症に関する会議を開き、そこでは世界には約4750万人の認知症患者がいて、そのうちの6割は中国やインドの低所得者だと報告されました。認知症患者は近年、世界で800万人ずつ増えていて、2030年には7560万人になると予測されています。


イギリスの場合、1000万の高齢者のうちの8%である80万人が認知症を患っていると言われています。日本ではその2倍の16%、つまり、6人に1人、総数で約500万人が認知症を抱えると言われています。

そして、健常者と認知症の中間にあたる軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment, MCI)の人数は、厚生労働省の見積もりによると約400万人いるのでは、と考えられています。MCIとは、認知機能(記憶、決定、理由づけなど)の内、最低1つの機能に問題が生じて入るが、日常生活には支障がない状態をいいます。MCIを放置しておくと、4年間の間に50%の人は認知症を患うを考えられており、現在、MCIの早期発見が重要視されています。


また、厚生労働省は「ひもときねっと」という認知症の人に対するケアを強化する事業を実施しました。ここでは認知症ケア実践者が、認知症のケアに関して気づきをシェアしたり、有効な事例を共有する事で、認知症ケアの改善を試みました。

例えば、ここではケーススタディとして、共通のワークシートを使い、ケアをする人、そして、それをスーパーバイズする人たちで、気づきを促す会話をしていきます。ワークシートのフレームワークとしては、課題の整理、ケアする人が想定する対応策、患者の状態を事実ベースで記述、課題の背景や原因の整理、当初書いた課題を患者の視点で見てみる、解決に向けた新たなアイデア、スーパーバイザーからのアドバイス、といったような流れを踏みます。

オレンジプランといって、認知症高齢者が住みやすい、また、彼らの意見がきちんと尊敬されるような地域社会の構成に対する動きも進められています(2012年9月開始)。このプランの柱となるのが認知症サポーターの育成です。認知症に対する全体的な理解を強めようということで全国で90分の講義を受けて、認知症への理解、アプローチの仕方を学びます。認知症サポーター養成講座は、地域の住民や金融機関、スーパーマーケットの従業員、小・中・高等学校の生徒など、幅広い人に受講され、現在600万人以上のサポーターが誕生しているそうです(参照)。

その他、小・中学校で認知症サポーター養成講座を実施したり、その他、認知症に関する授業を実施したり、大学生のボランティア機会として、認知症患者をサポートする機会を作ったりしています。また、かかりつけ医や、歯科医、薬剤師といった高齢者が頻繁に通う専門医の間でも認知症への理解を深めるよう講座を開講、などといった動きがあるようです。

MCIにもあるように、事後発見ではなく、早期発見も重要な点です。約7割の診断が、軽度の認知症から中度に向かう段階で成されています。認知症に対して正しい理解を持つことで、より早い段階で医者に会うことができます。

また若年性認知症も近年調べられている分野で、全国における18〜64歳の人口において約4万人が患っていると考えられるそうです(0.05%)。推定発症年齢の平均は51.3±9.8歳(男性51.1±9.8歳、女性51.6±9.6歳)だったそうです。これを受けて政府は若年性認知症コールセンターを各地に設置しました(参照)。

WHOで日本が発表した独特な対策としては、認知症ロボットとICTがあります。ICT(Information and communication technology)は、スマートフォンやタブレットを使って、在宅の認知症患者をサポートします。健康管理端末を使って、血糖値や血圧を測って、医者のデータベースに送信したり、食事の写真を送ったりすることができます。医者もそれを元にアドバイスを与えることができます。

ある日本の研究チームは2008年にスカイプのようなテレビ電話を使った介入で、食事の写真を管理したり、認知リハビリとしてのしりとりや塗り絵を差し出して、やってもらうなどをして、高い効果を出したそうです(参照)。

認知症ロボットに関しては、積極的にコミュニケーションを取ろうとするので、それによって、認知症防止やうつ防止の効果が見込まれるそうです。機能としては家族の名前を覚えたり、患者の気持ちを察したり、算数の問題を出したりするものがあるそうです。他のタイプのロボットでは、アニマルセラピーと同等の効果が見込まれるもので、世界で最もセラピー効果があるロボットとしてギネス認定をされているパロというアザラシ型のロボット。センサーと人工知能で、人間の五感を刺激し、癒しを与えるようにできているそうです(参照)。


高齢化が激しく進む国として、何か有効な認知症対策をもっと世界に発信できたらいいなと思います。




posted by ヤス at 07:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月31日

メンタルヘルスの病気を患う人をどう呼ぶか

新たな研究で、メンタルヘルスに関する症状を患う人をどう呼ぶかが、その人の社会での受け入れやすさに影響すると報告しています。メンタルヘルスの病気を抱える人を「メンタルが病気(mentally ill)」と呼ぶ場合、「メンタルの病気を持つ人(people with mental illness)」と呼ぶ場合と比べて、周りの人の許容度は減ったそうです。つまり、「メンタルが病気」と表現をした場合、人はその人たちに近寄りがたく感じる


今回の実験は、言葉をどう使うかが感覚に影響するということを示唆しています。

今回の実験はオハイオ州立大学の教育学部による実施で、221人の学生、211人の地元の成人、そして、269人のカウンセリングに従事する人たちが参加しました。

全参加者が『メンタルの病気に対する態度(Community Attitudes Toward the Mentally Ill (CAMI))』というアンケートに回答しました。アンケートでは、メンタルの病気に対する態度に関して、権威主義、善行、社会的制約、そして、地域社会のメンタルヘルスに対する思考といった項目で質問が設定されました。

そして、言葉の表現が「メンタルが病気(mentally ill)」と「メンタルの病気を持つ人(people with mental illness)」だけ、変えて実施されました。例えば、「メンタルが病気な人は、地元社会から隔離されるべきだ」というものと、「メンタルの病気を持つ人は、地元社会から隔離されるべきだ」というように。こういった項目に、参加者は「強く同意」から「強く反対」の5段階で答えていきます。


学生、成人、カウンセリング業者、すべてのグループで「メンタルが病気」な人に対しては、「メンタルの病気を持つ人」と比べて、許容度は少ない結果となりました。

研究者は人を第一に考えた言葉表現の大事さを訴えています。メンタルの病気は、彼らのアイデンティティではありません。「メンタルが病気」な人というと、病気がアイデンティティに掛かってきますが、「メンタルの病気を持つ人」と表すと、アイデンティティは病気と切り離されます。

研究者はカウンセリングに従事する人までもが、言葉遣いに影響されることは驚きだと述べています。

他のデータでは、メンタルヘルスの病気を抱える人の9割が高度の差別を感じると報告されています。


参照
http://www.medicalnewstoday.com/articles/305693.php?tw
posted by ヤス at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月26日

1日15分でマインドフルネスの効果を得られる

ハーバード大学のジェームズ・スタール博士のチームが、8週間の心と体のリラクゼーションプログラムを実施しました。スタール博士によるとマインドフルネスは1日たった10〜15分の実践をするだけで十分な効果があるとのこと。最も大事なことは継続だそうです。実践すべきこととして、以下を挙げています。


一日の終わりに15分間の誘導付き瞑想をしてリラックスする
ケータイやタブレット端末に誘導付き瞑想のオーディオを入れておきましょう。誘導付き瞑想は英語であれば、以下のようなアプリで入手できます(例)。
Headspace, Meditation Oasis, UCLA Mindful Awareness Research Center, the Chopra Center, Tara Brach


ヨガの太陽礼拝をして一日を始める
太陽礼拝を知らない人はこちらをどうぞ;
http://www.yogajournal.com/video/video/salute-the-sun-modified/




ランチの休憩時に10〜15分間、呼吸をチェックする
目を閉じて、体のどこにストレスがたまっているかを感じます。呼吸をゆっくりとしながら、ストレスがたまっている部分に息を送るイメージで息を吸います。そして、固まりが柔らかくなるイメージを持って息を吐きます。これを繰り返します。


ボディスキャンを10〜15分間する
快適な椅子に座るか、地面に寝転がります。目を閉じて呼吸を深くゆっくりとします。まずは足に焦点をおき、張りや痛みやストレスがないか感じます。光で自分の体をスキャンするイメージで、焦点を体の上部へとゆっくり移動させます。スキャンした部分がどう変化するか感じましょう。足元から、ふくらはぎ、弁慶、膝、太もも、お尻、腰、腹部、胸部、背中、首、肩、そして、頭部。



こういった複数のエクササイズをやってみて、自分にしっくりくるものを継続すると良いでしょう。毎日するのが大事ですが、それが無理でも週に3回はしましょう。また、すぐに結果が出なくても継続しましょう。筋トレと同じように、長くやっていくと、より大きな効果を期待できます。

参照
http://www.health.harvard.edu/mind-and-mood/you-can-practice-mindfulness-in-as-little-as-15-minutes-a-day
posted by ヤス at 07:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月21日

うつ病と不安障害、そして双極性障害

うつ病と不安障害は併発することが多いですが、どちらが主要な問題なのかを確定することは難しいです。そこで、それぞれの症状を見ていきましょう。

不安障害

不安障害とは将来の出来事に対して、疑念や怖さを感じるのが特徴です。不安障害を抱える人は、未来に焦点が当たっていて、未来に悪いことが起きると思っています。不安障害は、不安な思考、説明のできない身体感覚、自己逃避や自己保護的な行動が特徴です。


うつ病

うつ病の場合、不安障害のような恐れは見られません。うつ病を患う人は、未来に対しての心配にそれほどとらわれていません。彼らは今が悪くて、それが今後もずっと起きると思っています。したがって、悲しみ、無希望、過去に楽しかったことが楽しめない、疲労感、身体的痛み、集中/決断力のなさ、睡眠障害、自殺や死の考え、などがみられます。



双極性障害(躁うつ病)

双極性障害(躁うつ病)は非常に高い気分と低い気分に特徴付けられます。この気分の変化は時に突然だったりします。高い気分の時は、莫大な数の思考が頭の中を駆け巡り、睡眠も不要になり、エネルギーが過剰に溢れ、判断力が乏しく、情熱と楽観度が過剰に見られます。逆に、低い気分の時は、うつ病の症状を患います。

たまに抗うつ剤を飲んでいる間に高い気分の症状を見せることがあります。その場合、潜在的な双極性障害があり、それが抗うつ剤によって明るみに出たケースとなります。

双極性障害の場合、薬の投与が一般的です。



うつ病と不安障害は見分けるのが難しいと言われています。その理由の一つが、不安障害のための薬を飲んでいるということは、大概の場合、抗うつ剤を飲んでいるということを意味します。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors, SSRI)は抗うつ剤ですが、不安障害にも効果を発揮し、近年ではよく使われています

また不安障害を患う人が、その障害が自分の人生をいかに蝕んでいるかを考えて、うつ病を患うこともあります。こういった場合、不安症とうまく付き合うことができ始めると、うつ症状も次第に弱まっていくことが多いです。




参照
http://www.anxietycoach.com/anxiety-and-depression.html
posted by ヤス at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする