【心の理屈メルマガ】登録はこちらから!

2019年01月07日

カフェイン摂取、一日推奨量は一般成人で400ミリグラム以下

カフェインはよく認知機能や気分をよくするために消費されます。朝、コーヒーを一杯飲まないとその日、頭がはっきりしないという人も多くいます。カフェインにはそのようなプラスの効果がありますが、あまり取りすぎるとマイナスの効果がもたらされます。

プラスの効果
単純にコーヒーの匂いや味が好きで、カフェインの効果はおまけだだという人もいるでしょうし、カフェインの脳にもたらす効果がメインで欲しくてコーヒーを飲む人もいると思います。カフェインは刺激物であり、少量であれば脳の機能を高めると研究で報告されています。また他の研究では、長期的にも思考力にプラスをもたらすと言われています。

過剰摂取によるマイナス効果
通常、一般成人であれば一日250ミリグラム以下の摂取であれば、マイナス効果はないと言われています。一日の推奨量の上限は400ミリグラムです。カフェインは血圧と心拍数を上昇させます。過剰摂取によると、ハイに近い状態がもたらされます。またその他、イライラした気分や、不眠、時には不安や下痢をももたらします。その他、頭痛、神経質、頻尿、自生の欠如、胃の不快感、心拍数の過上昇、筋肉の痙攣などをもたらすこともあります。

カフェインには利尿効果があると言われていましたが、科学的な実験では、カフェインが体の水の欲しさを増加させる結果は見られていないそうです。



正常な量とは?
最も大事なのはあなたの体がどう反応するかです。上記のマイナスな症状が出るようであれば、量を減らすべきでしょう。研究が報告するには、一日400ミリグラムが推奨の上限です。これは普通の大きさのカップにコーヒー4杯分となります。また、妊婦であれば200ミリグラム以下が良いとされます。

子供には飲ませないほうが良いでしょう。カフェインは中枢神経系に影響し、子供の脳に影響します。ADHDや睡眠障害などの確率が増えます。具体的なガイドラインは数少ないですが、例えば、アメリカの食品医薬品局(Food and Drug Administration, FDA)は4〜6才児は一日45ミリグラム(340ミリグラムのコーラ1缶ほど)が上限だと記しています。


参照
https://www.verywellfit.com/what-are-the-side-effects-of-too-much-caffeine-2506047?utm_campaign=todaysl&utm_medium=email&utm_source=cn_nl&utm_content=15599918&utm_term=
posted by ヤス at 02:07| Comment(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月03日

自己中毒(Ontological Addiction):自分のことに執着してしまい、それが不健康をもたらす

最近、僕の同僚でよく一緒に研究をするウィリアム・ヴァンゴードンが、中毒的に自分のことを考えてしまう「自己中毒(Ontological Addiction)」を提唱し、かなり注目を浴びています。僕もこの論文の作成には共著者として協力させてもらいました。

現在、科学は2つのタイプの中毒に焦点を当てています。一つは薬物やアルコールといった化学物質。もう一つは、ギャンブルなどといった行動。しかしながら、新たなタイプとして、自分自身やその存在に対する中毒があるのかもしれない。もちろん、多少の自己への興味は健康であり、必要だが、それが度を超えてしまうと私たちに害となる、とこの論文で述べています。


ここでイギリスの大手タブロイド社、ザ・サンの編集者が書いたアンケートをご紹介しましょう。これは単にこの人の思いつきなので、妥当性のチェックなどはしていませんが、科学的にアンケートを作成することを、ウィリアムと僕で現在進めております。

以下の質問に0から3で答えてください(0は「全くない」、1は「時々」、2は「しばしば(よく)」、そして、3は「いつも」)。

1.過去1ヶ月を振り返ってどれだけ頻繁に、自分の富や社会的地位がどうしたら上がるかを考えましたか?

富、物質、そして社会的地位は自己の感覚を高めるものです。これらが、自分は他人とは違うんだと感じさせることはよくあります。これらにあまりに執われてしまうと、他の人よりもよりビッグなもの、よりたくさんのお金、より高い地位が欲しいという衝動が、私たちを惨めにし兼ねません。


2.過去1ヶ月を振り返ってどれだけ頻繁に、何か親切なことをして後悔をしましたか?

他人に親切をするのは自分にとっても良いことです。しかし、自分を後に回す事に対して後悔の気持ちがあると、要注意です。そのような気持ちは、あなたが他の人を手助けする事が無駄だと思っていることを示しているのかもしれないからです。自分のケアは大事ですが、それだけをしていても、あなたのメンタルヘルスは蝕まれます。


3.過去1ヶ月を振り返ってどれだけ頻繁に、他人からの特定の事柄に執着するなというアドバイスを無視しましたか?

執着を手放すことは、中毒者にとって非常に難しいことです。自己中毒者にとって些細なことでも執着を手放すことは難しく感じられます。ある人と小さなことで揉め事を起こしたことはないですか?このような揉め事は、それがネガティブでもフィードバックとなります。


4.過去1ヶ月を振り返ってどれだけ頻繁に、自分が正しいと感じ、些細なことで傷つきましたか?

傷つくことは時々あることですが、いつでも傷ついていては、心の均衡が保てません。自己中毒の人は、強い意見を持ち、自分がいつも正しいと思い、自分と違う意見を唱える人を耐えることができません。彼らは同意が得られないと、侮辱されていると感じます。


5.過去1ヶ月を振り返ってどれだけ頻繁に、周りの人があなたをどう見ているか、評価されているかを考えましたか?

他人からどう見られているかを考えるのは自然で必要なことです。これは自分というアイデンティティーや、限界や境界線を築き上げる基礎になります。しかし、これに執着して、まるで全世界があなたの見ているかのように、他人の評価を気にすると悪影響です。孤独感を感じるかもしれません。


6.過去1ヶ月を振り返ってどれだけ頻繁に、他人と比べて劣等感や優越感を感じましたか?

劣等感を感じることは謙遜だと感じるかもしれませんが、それでも焦点はまだ自分にあります。つまり、他人と比べて良い、悪いに関わらず、こうした考え方では、まだ自分が中心にある事になります。他人のことを考える心のスペースが必要です。


7.過去1ヶ月を振り返ってどれだけ頻繁に、一人で過ごす時間を作らないように忙しくしていましたか?

自己中毒の人は、自分には、周りの人とは切り離した、個別の強いアイデンティティーがあると信じています。しかし、私たちは周りの人との関係性にのみ存在しています。このような概念は私たちのアイデンティティーについて考えさせます。そして、一人で時間を過ごす時に、心を悩ませることさえあります。


8.過去1ヶ月を振り返ってどれだけ頻繁に、世間体をよくしようとして無理に頑張って、疲れやストレスを感じたり、病気になりましたか?

こういう風に見られたいという欲求があなたを病気にしていませんか?自己中毒者は他人からよく思われたいという衝動が強いです。自分が病気になるほどそれが強いと、用心が必要です。


以上、8つの質問に0から3で答え、合計が24点中、何点になるかを計算します。

0〜8:自己興味
良いバランスです。他人に対して興味を持つスペースがあり、また、自分への関心もあります。


9〜16:自己愛
少し健康な範囲を超えるレベルの自己興味です。少し見方を変えてみる必要があります。


17〜24:自己中毒
自己中毒であるリスクが高いです。健康や人間関係が壊れる前に、一度、自分の感情や行動を見直してみましょう。


以上が自己中毒の簡単なアンケートです。統計学的なチェックも何もしていないので、妥当性はわかりませんが、面白い程度にできるものかもしれません。今後、僕たちはこのアンケートを科学的、統計学的に作成していこうと思っております。

参照
https://www.thesun.co.uk/fabulous/7870293/take-our-quiz-to-see-addicted-to-yourself/
posted by ヤス at 06:05| Comment(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月20日

参加者募集・ポジティブ心理学に関する実験(クリスマス・お正月編)日曜日まで

■参加者募集・ポジティブ心理学に関する実験(クリスマス・お正月編)

今日はポジティブ心理学に関する実験の参加者募集に関する投稿をさせていただきます。

クリスマスやお正月と色々とイベントがあるこの期間に

ポジティブ心理学の介入が、私たちの「楽観性(メンタルヘルスを含む)」

どのような効果があるのかを調べてみたいと思います。


現在、私が勤めるダービー大学の同僚(アン・カークマン、デイヴィッド・シェフィールド、フランセス・マラトス)と共に、

ポジティブ心理学を使った介入の実験をしております。



この実験では、ネット上で心理学に関する3つのアンケートに回答してもらうこと(全部で4回)と

毎日最短2分ほどでできるポジティブ心理学のスキルを3週間に渡って実践をしていただきます

(一部の参加者には介入なしで普段どおりに過ごしてもらいます:制御グループ)。

制御グループと介入グループのグループ分けはこちらでランダムに行います。

アンケートの回答は、クリスマス前、1週間後、3週間後、そして、

その1ヶ月後(クリスマスからおよそ7週間後)です。


今回は労働者の心理学を知りたいので、参加条件として普段、週に24時間以上働いている

そして18歳以上であることが条件となります。


もし参加に興味があれば、12月23日(日)23:59までに、以下のリンクから登録してください。

https://derby.qualtrics.com/jfe/form/SV_eIJNWDxMOnZOQgR



参加者には匿名で参加をしていただきます。

実験終了後、2週間以内に連絡をいただけますと、入力いただいたデータを消すことができます。

皆様のご参加、お待ちしております。
posted by ヤス at 05:19| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月16日

学校を早い段階で始めるのは良いことか?

幼い子供にとって1年間の変化は非常に大きいものです。よちよち歩きの1歳児も2歳になれば走り回っています。4歳になると常に動き回り、想像力豊かで、常に「なんで?」と聞き、それが5歳になる頃には、比較的長時間集中できるようになります。

こうした子供の成長は長年変化をしませんが、親の期待は変化をしているようです。最近の子供はより早い段階で学校をはじめ、より長い時間を学校で過ごします。学問的な事柄をより早い段階で学ばされていて、彼らの脳の成長のペースと一致しない事柄も多々あります。


1998年、31%の小学校の先生が、本読みは幼稚園で学習したはずだと思っていたのに対して、2010年では80%がそう思っていました。近代の子供は幼稚園を卒園したらすぐに読めるものだと思われています。しかし、発育の早い段階で、文字を読ませるのはプラスよりもマイナスな影響が多いと研究が報告しています。

発育レベルに合わないタスクをさせると、自信の喪失、不安、混乱などといったマイナスな影響を及ぼします(参照)。

現状では、早い段階で学校を始めることが問題ではなく、子供に問題があると解釈されることが多いです。読む速度が遅ければ、それが問題となり、読む速度を上げるような介入が施されます。先生の話を聞くのが難しく、他のことを考えていたりすると、ADHDだと判断され、時には薬を処方されます

アメリカ疾病管理予防センターによると4〜17歳の子供の11%がADHDと診断され、2003-2004から2011-2012の間に、この診断は42%も増加しています。ADHDの主な治療法は薬物療法です。さらに悪いことに、4〜17歳のADHD診断のうち、3分の1は6歳以下です。


また、ハーバード・メディカルスクールの新たな研究によると、早い段階で学校を始めた児童(例:早生まれなど)はより多くADHDの診断を受けています。9月に新年度が始まるアメリカで、8月生まれの児童は、他の児童と比べて3割もADHDの診断が多いそうです。

5歳になったばかりの子供と、6歳になろうかという子供では成長過程に大きな差があります。

しかし一般的に多くの親が早く学校を始めさせようとしているのも事実です。イギリスでは現在、4歳で小学校が始まり、アメリカのアイオワでも最近そのような法案が可決されました。またニューヨークでもそのような動きがあります。


子供の成長にあった発達チャレンジが必要です。日本もそうですが、子供が最も幸せだとされるオランダでも初等教育は6歳から始まります。幼いうちはどんどん遊び、彼らの興味(内発的モチベーション)に気づかせる期間にすべきだと思います。こうした期間・機会を十分に提供せずに、特定のカリキュラムを押し付け、十数年後に「何がしたいんだ?」と聞くのは無理があると思います。

参照
https://fee.org/articles/harvard-study-shows-the-dangers-of-early-school-enrollment/?fbclid=IwAR3QolNcayAa7Rp2J5wyt3RC7sKGrH2qx_hhldVEjKqhy4gmJhwfCV506aQ
posted by ヤス at 20:51| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月26日

貯め込み症(Hoarding ホーディング)の心理学

過度に物を貯め込むことを Hoarding と言います。ウィキペディアでは「ホーディング」として紹介されていますが、ここでは「貯め込み症」と呼ぶことにしましょう。貯め込み症は、人間関係や、心と体の健康に悪影響だと知られています。

貯め込み症はかつてはOCD(強迫性障害)の一部と分類されていましたが、現在それが見直されています。OCDの4人に1人が貯め込み症だと言われ、近い将来、溜め込み症が独立した症状になると見られます。


貯め込み症は必ず強い不安を伴い、時に認知症や統合失調症などの心の病気を伴います。近年の脳内イメージ実験では、貯め込み症患者の脳には、物質への強い愛着や、決断に対して強い不安を感じるなどといった特徴が見られたと報告されています。

貯め込みの行為は、不安を減らすと同時に、増やします。物が周りにあることで、外部の危険から守られていると感じる。それと同時に、家族や友人から乖離してしまいます。溜め込み症の人にとって、物を捨てることは、過度のパニックと不快感をもたらします。


ある人が、溜め込み症かどうかを見分けるには、貯め込む行動が他の日常的な生活行動に支障をきたさないかどうかです。その判断には以下のようなチェックリストがあります。

物が散らかったリビング
物が捨てられない
新聞、雑誌などを積み重ねて保存している
物の整理は、捨てるのではなく、場所を変えるだけ
不必要なものでももらっておく
日々の活動の決断ができない
物の整理ができない
完璧主義
所有物に過度の執着があり、他人に使わせるのが不快
他の人との交流が少ない、もしくは、無い



何が貯め込み症の原因となるかはまだ研究中ですが、貯め込み症の人にはいくつかの共通点があります。

年齢:強度の貯め込みは50才前後によく見られ、発症は11〜15才。この時期に壊れたおもちゃやもう使えないノートなどを貯め込んでいた。
性格:決断が難しく、よく不安を抱えている。
遺伝:十分な証拠は無いが、少しそのような傾向もあるかもしれない。
トラウマ:ストレスがかかったり、トラウマとなるような出来事があり、それを貯め込むという行為で対処している。
社会的な孤立:他人との交流が少なく、貯め込むことで不快感をしのぐ。

海外ではこの症状に関する多くのドキュメンタリーやテレビ番組があります。それだけ注目されている症状だと言えます。今後ますます研究が進んでいくと思われます。


参照
https://www.psychologytoday.com/gb/blog/hope-relationships/201409/the-psychology-behind-hoarding
posted by ヤス at 02:04| Comment(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする